今こそビジネスでブログを活用すべきである
最近、オウンドメディアとともに企業のWeb戦略として再注目されている「ビジネスブログ」。今回はビジネスブログの作り方の基礎となるコンテンツとSEOについて解説したいと思います。
SEO対策、インバウンドマーケティングというものを考えた時に、今こそ積極的に活用したいビジネスブログ。コンテンツと運用方法次第では潜在顧客とのコミュニケーションツールとしてビジネスブログの可能性は無限大です。
ブログコンテンツがSEOに強い理由とコンテンツ設計の考え方についてまとめました。
今なぜビジネスブログ運用が有効なのか?
SEO戦略とインバウンド戦略というWeb集客を考えた時に、ブログというツールを使ったコンテンツ表現は2つの戦略にマッチしています
ビジネスブログを運用するメリットを見て行きましょう。
ブログであれば多様なコンテンツ表現が可能
一般的な企業のホームページでは、会社情報、商品説明などの必要情報を中心に構成されるためコンテンツは自然と定型的なものになりがちです。
しかし、ブログというコンテンツ配信において自由度が高いツールを活用すれば、例えば「商品のこだわり」、「商品の活用方法」などを真剣に語るも良し、あるいは遊び心ある面白コンテンツとして配信するも良しです。
"多様なコンテンツのカタチ”で潜在ユーザーに好感を持って貰うことでリピーターを増やすことができてファン化の促進が可能になります。
さらに社長、社員もコンテンツ配信に積極的に参加することでコーポレートブランディング、パーソナルブランディングを築き上げること可能になります。
SEO的にもビジネスブログは有利
今の検索エンジン(Gogole)アルゴリズムは技術の向上により有益なコンテンツとそうでない実質のないコンテンツを判別できるようになっています。
そして、ランキングの評価軸としてユーザーにとって有益でオリジナリティがあるコンテンツを高く評価するようになりました。
そのため、一般的な企業サイトのような定型的な説明調のコンテンツよりも、多面的な解説が加えられていたり、上手くキュレーション(情報を集めて整理・編集)されているような独自性と多様性があるコンテンツを高く評価する傾向があります。
また、個性的なブログコンテンツはソーシャル上でもシェアされやすくなります。Googleはソーシャル上で多くの人にシェアされているコンテンツはユーザーの間で人気があるとして検索ランキングの順位にも反映しています。
ビジネスブログの構築・運用ポイント
ビジネスブログを作るという重要性はご理解頂けたと思いますが、ここで成否を分けるのはコンテンツの力と運用方法次第です。
それでは、ビジネスブログでSEOの考えを重視したコンテンツ作りの基本を見て行きましょう。
誰に対して書くのか(ペルソナ)
ビジネスブログでは、「あなたの顧客は誰ですか?」というペルソナ(潜在ユーザー像)を明確にさせることからスタートです。
このペルソナ設定が曖昧だとコンテンツの方向性が定まらず無駄撃ちばかりになってしまいます。
【自社のユーザーはどんな人】
- 年齢
- 家族構成
- 独身?既婚者?
- 男性、女性
- 年収
- 趣味
etc
また、コンテンツ作りでペルソナとともに重要なのがコンテキストというユーザーの文脈、背景です。こちらの記事も参考までに。
ビジネスブログのコンテンツ設計
インバウンド戦略を考えたビジネスブログでは、潜在ユーザーに発見してもらうことから始まり、その記事を見たユーザーが共感・感動してくれる内容のコンテンツ作りが求められます。
ビジネスブログが個人の趣味を公開する場と化して、食べ歩き、旅行記、趣味ばかりで構成されているケースがしばしば見られます。それが玄人はだしの高いクオリティの記事であればパーソナルブランディングやSEO的にも役立つとは思います。
しかし、ビジネスブログが自己満足の場となっては本末転倒です。あくまでペルソナとなるユーザー満足を考えたコンテンツ設計にしていくべきです。
ただし、発想を変えて斬新でユニークなコンテンツ群を作るというコンセプトがあれば話しは別です。突きねけたコンテンツ群はSEO的なメリットを越えて多様なアクセス流入と強力なブランド化を推進できる可能性があります。
専門性とユーザー満足をベースにしたコンテンツづくり
ビジネスブログは、その業界にいる専門家だからこそ書けるコンテンツ群を中心に構成していくのが基本です。異分野について素人が書いた中身が薄い記事など誰も読んでくれないためです。専門家が解説する記事だからこそ説得力を産みます。
専門性と共に以下のようなコンテンツ要素がればさらにユーザー満足に繋がります。
- 面白
- 驚き
- 教育
- 経験、事例、ノウハウ
- ニュース性
- 問題解決
- ストーリー性
- 他ブログとの差別化
また、このブログが「誰のために」、「何を提供する」、「他と何が違う」というコンセプトワークをおこなった上で運用を始めると、コンテンツも方向性もブレずに進めることができます。
SEOキーワード設計
ビジネスブログのミッションはユーザー獲得の最大化です。多くの潜在ユーザーに見てもらうことを前提にコンテンツを作ります。そのため検索エンジンからのアクセス自然流入を増やすためのSEOキーワード設計は重要です。
まずはYahoo、Gogoleのキーワードツールで月間検索ボリュームを調べて、ペルソナがどんなシーンで何を求めて検索するかをユーザー目線になって抽出していきます。
このキーワード設計を曖昧に進めてしまうと前述のようにコンテンツの無駄打ちが増えて成果が遠いものになってしまいます。
記事のタイトル(Title)は入念に
SEO対策とクリック率を上げるという2つの観点で記事のタイトル(Title)は生命線です。(それほど重要)いくら有益なコンテンツを作っても、タイトルが分かりにくかったり、インパクトに乏しいとユーザーはクリックしてくれません。
以下のポイントを踏まえ、この記事を読めばユーザーは何が得られるのかという観点でタイトルを考えていきます。
- 数字を入れる
- 読めば何が得られるかを書く
- タイトルで釣り過ぎないようにする
- タイトルと記事内容の乖離に注意
- SEOキーワードを入れる
そして、タイトルにはSEOキーワードは必ず入れます。また、記事をアップ後しばらく経って「狙った検索キーワードの順位が上がらない」、「上がったけど成約(CV)に結びつかない」場合はタイトルを適宜修正してみましょう。
文字数の適正は?
SEOと文字数についてよく質問を受けますが「短いのが悪い」、「長ければ良い」という訳ではありません。
ただ、一つのテーマについての解説記事が200文字で終わるというのは考えにくいと思います。だからと言って5000文字以上の長い記事にするべきかと言うとそれも違います。
1記事の中にオリジナルで役立つ内容でまとめてあれば1000文字であろうと2000文字あろうと問題ありません。
パラグラフ(トピック)、見出しタグの整理
トピックが整理されておらず、長々と文章が書かれている記事は読みにくくユーザーに不親切な作りだと言えます。
h1,h2,h3タグなど見出しや段落を整理することでユーザーはコンテンツを読みやすくなります。検索エンジンもそのようなコンテンツを高く評価します。
ブログツール
アメーバブログなどの無料ブログツールを今でも多くの企業が使っています。無料ブログを利用するメリットは、無料と言うのはもちろんのこと、アメブロというポータルからのアクセス流入が見込めることです。
しかし、無料ブログは結局はドメイン含め場所を借りているだけです。いくら頑張って良質なコンテンツを作り続けてもアメブロの軒の下にいる限りは大きなSEO効果は望めません。インバウンドを強化するためのUI改善やカスタマイズもできません。
本気でビジネスブログを運用するなら自社でドメインを取って、サーバー契約をおこないWordPressなどのCMSをカスタマイズしてブログ構築していくのが正しい方法です。
インバウンドとSEOを考えた時に前者と後者では1年後には大きな差が出ます。
ソーシャルでの拡散
面白い、役立つコンテンツを見たユーザーはソーシャル上でシェアしてくれるかもしれません。
ソーシャルで拡散されれば潜在ユーザーへ広く知ってもらうことが可能になり、アクセス流入経路が広がります。他サイトで紹介(リンク)されることにもつながりナチュラルリンクが得やすくなります。
ビジネスブログでは、ソーシャルメディアの活用はSEOと共に重要なポイントです。
ブログは継続こそ力なり
ブログを構築して有益なコンテンツをたくさん作ったからといって効果はすぐには出ません。毎日(少なくとも週に2,3本)記事をアップしても検索アクセスが増えてくるのは一般的なケースでは約3ヶ月後からでしょうか。
ブログは一度始めたら継続しないと結果が出ません。継続するという強い意志が必要であり、計画的に楽しみながら、学びながら運用していくという姿勢が大切です。そうすれば1年後には大きくアクセスを生むサイトに育っている可能性があります。
ビジネスブログを外注化するのもあり
本来、ビジネスブログは社長含め社内スタッフが書くことにより専門性が高く有益なコンテンツができるものです。しかし、本来の業務により必ずしも時間が許さないというケースがあります。
そんな時は、外部ライターやあなたの会社のことを理解している信頼できるコンテンツ制作会社に依頼するのもありです。
ビジネスブログやオウンドメディアを制作から運用まで外注化している企業はたくさんあります。
ビジネスブログ運用の隠れた効能
書くことは知ることです。ビジネスブログは、自社の商品(サービス)、業界、周辺情報などに関して書くケースが多くなると思いますが、そこで、何かを書く時には調査をします。
調査することは情報のアップデートに役立ちます。また、書くことは思考整理に役立ちます。ユーザー、競合、業界、を知ることであらためて自社サービスの立ち位置や自社を取り巻く環境変化などを知ることになります。
まとめ
ビジネスブログを運用していくのは正直大変な作業です。また、中途半端な取り組みでは結果も出ません。
しかし、ブログの運用次第では名もない中小企業でも強力なブランド化を推進することができます。
当社のホワイトベアーブログも、教育型、解決型のSEOコンテンツや社員の個性を出した情報を発信しています。(当社の場合はオウンドメディアとして広いテーマ設定にしています)
ビジネスブログは、競合他社よりも先に始めることで大きなアドバンテージを得ることができます。運用次第で会社の大きな資産となり得ます。
まだ、ブログやオウンドメディアをお持ちでない企業は是非取り組んでみてはいかがでしょうか。
最後までお付き合い頂きましてありがとうございました。