Googleは米国シアトルで開催されたSMX(2015年6月2日~3日)の場で、パンダアップデート、ペンギンアップデートを近日中に更新すると発表しました。
つい先日まで、SEO業界はモバイルフレンドリーの話題で持ちきりでしたのでパンダ、ペンギンは何だか久しぶりな感じがします。
ご存知の方も多いと思いますが、このパンダ、ペンギンはGoogleアルゴリズム(プログラム)の中でもWeb担当者、SEO関係者に恐れられているペナルティアルゴリズムです。
ターゲットになったサイトは、いろいろなキーワード(ページ)の検索順位が落ちます。しかも急激に落ちます。然るべきリカバリー対策を取らないと回復は望めません。(怖いですね…)
このアルゴリズムはリリースされてすでに3年ほど経っていますので、賢明なウェブマスターの方ならすでに正しい知識をお持ちだと思います。
ペナルティを受けないためのSEOについても理解されており、当然ながらブラックハットなSEO対策にも手を染めていないことだと思います。
しかし、“ついつい楽しようとしたり”、“うっかりやってしまう”のが人間ですね。そんな“うっかり”がスパム行為と見なされてしまったらパンダ、ペンギンは容赦しません。
ペナルティを避けるための「これだけはやらない」、「これだけは気を付ける」というチェックポイントと備えについて解説します。
パンダ、ペンギンへの備えとサイト品質管理
Googleのウェブスパム・アルゴリズム・アップデートにはいろいろなものがありますが、その中でも代表的なのがこのパンダとペンギンです。
パンダ、ペンギン含めたアップデートの詳細については2014年Googleペナルティと対処方法まとめの記事で解説していますのでご覧ください。
正しいSEO(内部、外部)をおこなっていれば通常ペナルティを受けることはありませんが、前述のように意図してないにも関わらず“うっかり”によりスパム適用される可能性があります。
そうならないためにもサイト内部、外部の調査・メンテナンスという品質管理が必要な時代になりました。
【パンダアップデート】ここをチェック
パンダアップデートが標的にするのは低品質コンテンツです。
低品質もレベルや種類で分かれますが、チェックポイントとなるのが「重複(類似)」、「盗用(パクリ)」、「価値の有無(実質)」です。
1.サイト内に類似コンテンツが無いか(カニバリゼーション)
Googleは類似した内容のコンテンツを嫌います。それが、同じサイト内のコンテンツであってもです。例え、それが有益なコンテンツであっても内容が似ているページは重複とみなされます。
サイト内部の類似コンテンツは俗にカニバリゼーション(カニバリ)を起こしていると言います。ページ同士が食い合うことは避けなくてはなりません。
改善のためにはページ内のコンテンツをそれぞれリライトするか適切なリダイレクト処理が求められます。
2.他サイトのコンテンツと類似していないか
他サイトのコンテンツに類似している場合、後から作られたページはコピー(盗用)したとみなされる可能性が出てきます。
用語説明など他サイトと類似しがちなコンテンツページは特に注意が必要です。
また、外注ライターさんに依頼している場合も気を付けなくてはなりません。ライターさんが同じテーマを他社の案件で書いている可能性があります。
記事を外注化する場合は、重複コンテンツの問題を避けるための方法をあらかじめ伝えておく必要があります。
3.ページを粗製乱造していないか
かつてページ数を増やしたほうがSEOに有利ということが喧伝された時期がありました。しかし、それはあくまで有益なコンテンツページを増やすということが前提です。
情報量が少ない、有益な情報が少ない“実質のないページ”はむしろ不必要というのが現在のSEOです。実質のないページが増えるとパンダだけでなく手動ペナルティを受ける可能性もあります。
実質がないコンテンツでも、ビジネス上どうしても残さなくてはならないページがあれば、そのページをno indexにするなどGoogleのクローラーにインデックスさせないようにしましょう。
4.他サイトからのコンテンツ引用表記は正しいか
他サイトの記事やデータの引用は、そのまま無断で掲載したら著作権の問題だけでなくGoogleからペナルティを受けるケースもあります。
出典や引用元をマークアップするciteタグや引用する文章を分かりやすく見せるためのblockqouteタグを使用しましょう。
さらに、ただの引用コンテンツとならないように、前後には独自の考察や意見なども加えてオリジナルコンテンツ化する必要があります。
【ペンギンアップデート】ここをチェック
ペンギンアップデートの標的は主に被リンクスパムです。被リンクに対しては手動による警告もありますが、ペンギンの場合は更新が実行されたあとに順位が落ちます。
Googleがペンギン更新を発表しないケースがあるので、これがやっかいです。
5.有料リンクを買っていないか
有料リンクの購入は危険であることは言うまでもありません。
「オーソリティーが高いサイトからのリンクばかりなので安心ですよ」というセールスをするリンク業者があると聞いたことありますが、もちろんハイリスクな行為です。
リンクは買うではなく、自然に増えていくというようなコンテンツ(サイト)作りが求められます。
6.有料広告を出稿していないか
リスティング広告は別として、Webメディアへの広告掲載も有料リンクとみなされる場合があります。
掲載時には被リンクとしてカウントしないで下さいという no followタグを設置して貰いましょう。これは相互リンクする場合も同様です。
7.粗悪な被リンクが付いていないか
過去に有料リンクを購入した場合には、削除されないまま被リンクが残っている場合があります。リスクがある被リンクは削除・否認などの対応が必要です。
また、悪意ある第三者が粗悪な被リンクを大量に貼り付けるというケースがあります。自社サイトにどんな被リンクが貼られているのかをチェックとする被リンク調査とメンテナンス(削除、否認)が必要です。
8.ページ内に過剰にキーワードが挿入されていないか
ペンギンアップデートは被リンクだけのアップデートではありません。テキスト文中にキーワードが過剰に挿入されていないかというキーワードスタッフィングも見られています。
特定キーワードが文章内に過剰に存在しないかという調査も必要です。
もし順位が落ちてしまったら…
「順位が落ちてしまった」、「パンダ、ペンギンに引っかかってしまったようだ」
こういう場合には、上記のチェックポイントを見直しましょう。そして速やかにリカバリへ向けての対策が必要です。
もし、現在SEO対策を業者に依頼している場合には、おこなっている施策内容を確認するとともに改善提案を出して貰うことです。
それらの業者が対応できない場合には、ペナルティ解除サービスを提供している会社やSEOコンサルティング会社からのサポートを検討しましょう。
まとめ
まだまだこれからもパンダ、ペンギンなどのペナルティアルゴリズムは続くと考えられます。ますますサイト内部・外部ともに精緻な対応が求められるようになるでしょう。そのため、Webサイトにも品質管理が求められます。
弊社はパンダ、ペンギン、手動アップデートなどGoogle警告・ペナルティ解除業務の専門家です。これまで、多数のお客様のペナルティサポートをおこなってきました。
もし順位が落ちてお困りな場合やペナルティが心配なお客様は是非ご相談下さい。