SEO対策会社のサービス・費用の比較と選び方

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新規のお客様からのご質問で多いのが「御社は何をやってくれるのか?」「SEOサービスの内容は?」というものです。

いろんなSEO対策会社に問い合せてみたけど、「サービス内容がまったく違う…」「施策内容がよく分からない…」「実力(技術力)が分からない…」というお客様の声が聞かれます。

確かにその通りで、SEO対策会社の提供するサービスは「コンサルティング型」「被リンク業者型」で施策内容は大きく異なり、費用にいたっては相場というものが存在しません。

WEB担当者の方にとって、SEO対策会社を比較して選ぶというのは、こちらが考えている以上に難しいようです。

そこで、今回はSEO対策会社の「特徴」「サービス内容」「費用」について、初めてSEOを依頼する方にも分かりやすいように比較して解説します。

SEO対策会社のサービスはブラックとホワイトに大別できる?

SEO対策会社のサービスの特徴は、大きく「ブラックハット」「ホワイトハット」という2つに大別することができます。前者が自演の被リンクを用いた「スパム的なSEO対策」で、後者は自演リンクは用いずに、内部対策、コンテンツ施策、自然リンクによる「グーグルが推奨するSEO対策」です。

ブラックハットなSEO対策会社は、被リンクを貼って”力技”で検索上位化をおこなうケースが多いですが、ホワイトハットは技術的な観点からサイトの改善やコンテンツ施策により検索流入を増やす提案が一般的です。

被リンクは、今も検索ランキングを決定する重要な要素ですので、ブラックハットなSEOサービスを提供する会社はたくさん存在しますし、必ずしもそのサービスを全否定することはできません。そのような被リンクサービスを導入したいという企業ニーズはあるからです。

しかし、現在ではグーグルからのペナルティを受けるリスクを考慮してか、ブラックハットSEOからホワイトハットSEOに舵を切る企業が増えている現状があります。

グーグルのアルゴリズム(プログラム)は進化中

SEO対策会社について比較・解説する前に、進化する「グーグルアルゴリズム」について簡単に説明する必要があります。グーグルアルゴリズムは日々進化しており、そのアルゴリズムを理解したうえで対策する会社を選ぶことがSEO戦略において重要になるからです。

グーグルのランキング評価の軸は今も昔もそう変わっていません。「コンテンツ」「サイト内部」「被リンク」という、この3つを重視したランキングアルゴリズムは今も不変です。

かつては「ページランク」という被リンクの質・量を重視したアルゴリズムがランキングを決める大きな要因でしたが、現在ではコンテンツを重視するアルゴリズムに変化しつつあります。その理由は、自然言語処理能力の向上にあります。

グーグルアルゴリズムのコンテンツ解析能力の向上により、記事(テキスト)の品質を比較・評価する能力が高くなってきているためです。実際には、まだまだ不完全な部分も多くみられますが、AI(機械学習)を活用するなどして、そのアルゴリズムは日々賢くなっています。

その他にも、検索結果からページを訪問したユーザーの滞在時間や直帰率なども、すでにランキングアルゴリズムに取り入れられています。記事コンテンツの「内容が薄い」「文章が読みにくい」「探している情報が無い」と必然的にユーザーの離脱率が高くなりますが、そのようなページは検索順位を落とされるという仕組みです。

グーグルエンジンの究極の目的は”検索利用者に最適な情報を提供する”ですが、それが少しづつ現実に近づきつつあると言えます。つまり、これからのSEOで大切なことは、ユーザーが「必要とするコンテンツ」「役に立つ情報」を提供できるかがポイントになります。

被リンク対策はグーグルからペナルティを受けるリスクあり

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ブラックハットな被リンク対策を推奨しているわけではありませんが、”やり方次第”では今でも通用する手段であるのは間違いありません。グーグルのスパム対策の取り締まりはまだまだ不完全な部分が多いため、ペナルティを回避するテクニックを用いて検索上位化しているサイトは今もたくさん存在します。

しかしながら、グーグルは自演の被リンク対策をおこなうことを禁じています。自演の被リンクにより検索順位を操作することは、ランキングアルゴリズム(プログラム)を騙す不正行為であるというのがその理由です。

そのため、定期的に「手動アップデート(グーグルの担当者が目視でスパム判別)」「自動アップデート(プログラムによるスパム判別)」を発動してスパム対策の取り締まりをおこなっています。

弊社はグーグルペナルティ解除サービスを古くから提供していますが、ペナルティを受けたサイトは低品質な自演サイトから大量に被リンクを貼られたサイトばかりです。お客様に聞くと、成果報酬型SEOサービスを過去に導入していたというケースがほとんどです。

このように低品質なサテライトサイトが自社サイトに貼られていると、グーグルからいつペナルティを受けてもおかしくないということだけは理解しておく必要があります。

SEO対策会社の選び方①-目標設定、自社サイトのポテンシャル

SEO対策会社の選び方に入ります。そのポイントですが、まずは自社のSEOの目的とゴールをどこに置くかが大切になります。目指すは「業界1位なのか」「ビッグキーワードの上位化なのか」「地域一番を目指すのか」「競合よりも上位化したいのか」など、その目的によって、おこなうべきSEO施策の内容や規模は大きく変わるからです

また、自社サイトのSEO的なポテンシャルや競合サイトの多さ(レッドオーシャンかブルーオーシャン)によっても難易度が変わりますので、それらを勘案した上で目標を設定する必要があります。

その際に、ご自身で客観的なサイトの評価ができない場合には技術力があるSEO対策会社に相談して具体的なアドバイスを受けると良いでしょう。

SEO対策会社の選び方②-サイト内部最適化、コンテンツ最適化

もしもSEOの目的が「地域キーワードの上位化」「ロングテールキーワードの上位化」という、ピンポイントなものならば、大掛かりなSEO対策をおこなわずとも目的が達成される可能性があります。

「サイト内部最適化」「ページ内のコンテンツ情報を最適化」するだけで、地域キーワード、ロングテールキーワードの上位化ができるケースは少なくありません。この場合も、技術に明るいSEO対策会社に相談することで、比較的安いコストで成果が得られるかもしれません。

もし相談したSEO対策会社がサイト内部の改善を抜きに有無を言わさず「被リンク対策」を提案してきたら要注意です。粗悪な被リンクを貼り付けられて、成果も出ないままペナルティを受けるという散々な目に合うリスクがあります。

SEO対策会社の選び方③-ホワイトかブラックか?

サイト規模が大きい、ブランド力もある、リソースもあるなら、迷わずコンサルティング型のホワイトハットSEOを選択すべきです。技術力と提案力を持つSEO対策会社と2人3脚で「サイト内部最適化」「コンテンツ施策」を進めれば半年後にはサイトは大きく成長できる可能性があります。

リソースは無いがSEOで大きな成果を出したいという場合には、被リンク対策ありのブラックハットSEOを選択するしか方法はありません。(無いものねだりではありますが…)そこで、安くて成果報酬で対応してくれるSEO対策会社ならばどこでもいいと安易に選ぶと、即効でペナルティを受けることがあります。

せめてリンクの質とリンク数を確認の上、業者を選んだほうが良いでしょう。

SEO対策会社の種類・サービスと比較ポイント

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ここからはSEO対策会社のサービスと費用について比較して整理します。それぞれのサービスの特徴と依頼する際の注意点についてもご説明したいと思います。

コンサルティング型

コンサルティング型のSEO対策会社のサービスは「戦略立案」「サイトの改善」「コンテンツ提案」など、総合的なSEOサービスを提供します。「クライアントの要望に沿った改善施策の提案」「サイト調査をおこないクライアントへ改善提案をおこなう」など、問題解決型のコンサルティングが特徴です。

コンサルティング業務は、技術力と問題解決力が必要なため、担当コンサルタントには高い知見と実務経験が必要です。これは導入する企業側も同様で担当者にはコンサルタントと渡り合うだけの高いSEO知識が求められることがあります。

コンサルティングを依頼する場合には、サイトの改修が前提になりますので、自社内あるいは協力会社にサイトの改善ができるプログラマー(コーダー)、デザイナーなども必要です。(SEO対策会社が代行することもあります)

費用もコンサルタント料とサイトの改修費用などもかかります。費用についてはコンサルティングする内容にもよりますが、大きなサイト改善の場合には、月額30万円~はかかります。その分、コンサルティング内容は精緻におこなわれ、専任コンサルタントが毎月訪問して打ち合わせをおこない手厚くサポートするのが特徴です。簡易コンサルティングなら10万円~提供する会社もあります。

つまり導入するのに適しているのは一定以上のサイト規模がある運営会社向けということが言えるでしょう。

成果報酬型

成果報酬型を提供するSEO会社はかつてに比べてめっきり減りました。と言うのも、検索上位化できなければ利益が出ないため提供する会社にもリスクがあるためです。グーグルからペナルティを受けて顧客とのトラブルになるケースも少なくないため、提供する会社が減ったという背景もあります。

成果報酬型の会社はサイトの修正・改善提案はほとんどおこないません。ターゲットキーワードのタイトル、meta要素などの修正のみで、後は被リンクの力に頼って検索キーワードの上位化を目指します。

現在では、自演の被リンクだけでビッグキーワードを上位化させるのは難しいため、提供するサービスは難易度が高くない複合キーワードと合わせて案件化するケースが多いようです。全てのキーワードが上位化できなくても、いくつかの難易度が低いキーワードを上位化させれば利益が得られるというビジネスモデルです。

費用はキーワードの難易度によりけりですが、1キーワード5千円という破格の金額で提供している会社もあります。

成果報酬型は検索上位化できないと費用が発生しないため、一見するとリスクが無いように感じますが、必ずしもそうではありません。これまで述べてきたように「上位化できないリスク」「自サイトに粗悪な被リンクが増えるリスク(ペナルティ)」があるからです。

成果報酬費用が安くなればなるほど提供する被リンクの質は悪くなる傾向がありますので注意が必要です。

コンテンツ記事提供型

新たな”SEOサービスのプレイヤー”として、昨今増えているのがコンテンツ記事提供型の会社です。このコンテンツ記事提供会社は代理店型とクラウドソーシング型に大別できます。代理店型は提携ライターを多数抱えて、発注内容に応じてライターをアサインして納品するスタイルで、クラウドソーシング型は、サービス会社に登録しているライターを自分で探して交渉するスタイルです。

代理店型は自分でライターを探す手間が少なくなりますが、代理店マージンが上乗せされるために費用は割高になります。一方でクラウドソーシングは自分でライターを探して交渉する手間とシステム使用料(5%~)が発生しますが、直接単価交渉ができるため費用は割安になります。(高品質な記事が書けるライターは1文字1.5円~)

インハウスSEOを推進したい企業にとっては、このようなサービスを使うと記事の作成費用を抑えられるというメリットがあります。

本格的にインハウスSEOを導入するなら、オススメはクラウド型になりますが、ライターに直接依頼して高品質なSEO記事を作成するという業務は決して簡単ではありません。発注する側にも「SEO知識」「記事の構成力」「キーワード設計」「依頼方法」などの情報力が不可欠です。クラウドライターはそのライティング能力もピンきりですので、ライターの探し方、ライターの管理も必要になります。

クラウドソーシングを使って自社でインハウスSEOをおこなうには、社内に知見を持つ人材が必要になります。

まとめ

これまで述べてきたようにSEOは目標やゴールをどこに決めるかです。そして、自社サイトのポテンシャル、競合サイトの状況など、客観的な情報をもとにどのようなSEO施策をおこなえばよいのか検討していくと良いでしょう。

そのためには、改善提案、施策提案などおこなうことができる技術に強いSEO対策会社をしっかり比較した上で選ぶことをお薦めします。

被リンクだけしか提案しないブラックハットSEO対策会社に依頼すると、ペナルティという痛い目に遭う可能性があるため注意して頂きたいと思います。