1年を振り返るには少し早いですが、今年のGoogleペナルティ関連の大きなトピックとしては7月のパンダアップデート4.2が代表的です。
その他にも4月にはモバイルフレンドリーがありましたが、これはペナルティと言うよりもスマホ最適化できていないサイトの順位を落とすというものです。
被リンク関連だけで見ると、手動ペナルティが小規模におこなわれていた位で比較的穏やかな一年だったと言いたい所ですが、Googleは先日ペンギンアップデートを年内に更新すると発表しました。
今年のトリを飾るにふさわしいと言うと語弊がありますが、ようやくペンギンアップデートの登場です。と言うのも前回更新されたのが約1年前になります。
ペンギンはSEOにも大きな影響を与えるGoogleアルゴリズムです。そこで、今回はペンギンアップデートについてのおさらいと共にペナルティを受けない対策方法について解説したいと思います。
不自然な被リンク削除・否認はまだ間に合います。ペナルティを受けてからでは時すでに遅しですので、まずはご一読を。
ペンギンアップデートが年内に更新される
前述の通り、Googleはペンギンアップデート4.0を年内に更新すると発表しました。(時期・規模は未定)
米国のサーチエンジンランドがその情報をいち早くリポートしています。
これによると更新は年内におこなわれ、新バージョンからはリアルタイム型の自動更新になる模様です。(これまでのペンギンは新バージョンが更新されないと、リンク削除・否認をおこなってもデータがすぐに反映されない仕様でした)
しかし、不思議なものでGoogleはスパムSEO対策を駆逐すると言い続けていますが、今だに業者による被リンク販売はおこなわれていますし、不自然な被リンクが付いているにも関わらず、検索上位表示されているサイトもたくさん見られます。
それらのサイトに対して今回のペンギンアップデートがどれ位の規模感でペナルティを実施するのか興味は尽きません。
ペンギンアップデートって何?
「そもそもペンギンアップデートって何?」という方もいると思いますので簡単に説明します。
ペンギンアップデートは、Googleが開発した不正な被リンク対策をおこなうサイトを取り締まるためのアルゴリズム(プログラム)です。
最初にリリースされたのが2012年で、バージョンアップを重ねて今回がペンギンアップデート4.0になります。
- <過去の更新〉
- ・1回目の更新:2012年4月24日
- ・2回目の更新:2012年5月26日
- ・3回目の更新:2012年10月5日
- ・4回目の更新:2013年5月22日
- ・5回目の更新:2013年10月4日
- ・6回目の更新:2013年12月11日
*ちなみに被リンク取り締まりでペンギンと共に有名なものに手動による警告(ペナルティ)があります。こちらはGoogleの担当者が不正な被リンク対策をおこなうサイトを目視で発見して手動によりペナルティ(順位下落)を与えます。
ペンギンアップデートを受ける可能性があるサイト
では、どのようなサイトがペンギンアップデートでペナルティを受ける可能性があるのでしょうか。
- 過去、現在でSEO業者に外部対策(被リンク対策)を依頼した
- 有料リンクを購入したことがある
- 相互リンクをおこなっていた
- 有料広告を現在も出稿している(リスティング広告は除く)
要するにGoogleがスパムとみなす被リンクが残っているかどうかがポイントになります。
ペンギンアップデートでペナルティを受けるとどうなる
ペンギンアップデートでペナルティを受けると、まずは自演でおこなっていたスパム対策のアンカーリンク(キーワード)の順位が急降下します。さらに、他の関連するキーワードでも順位を大きく落とすケースが見られます。
また、サイト自体にもペナルティのフラグが立ったままの状態になりますので、いくらSEOを頑張っても(コンテンツ追加したり、自然リンクが付いたり)ペナルティが解除されないことにはSEO効果は見込めません。
さらにペンギンアップデートでやっかいなのは、自動アルゴリズムのためGoogleサーチコンソールにペナルティのアナウンスが何も来ないことです。(手動警告の場合はメッセージが送られてくる)
そのため、ペンギンアップデートというものを知らなければ、自社サイトが何が原因で検索順位が落ちたのか分からないということになります。
ペンギン対策は何をすればいいか(リンクの削除と否認)
ペンギンアップデートによりペナルティを受けたサイトが、それを脱するためには不自然なリンクの削除と否認しか方法はありません。
具体的には・・・
- SEO業者に付けたリンクを削除してもらう
- 相互リンクを削除してもらう
- 有料広告のリンクにno followタグを付ける
- 削除できないリンクは否認手続きをおこなう
ペンギンアップデートのペナルティを解除するためには、上記のような被リンクの削除・否認をおこない後は待つだけです。次回のペンギンアップデート更新時に不自然なスパムリンクが確認されなければペナルティは解除されるという流れになります。
このようにペンギンアップデートの場合、ペナルティを受けたら残念ながら次の更新まで待たなくてはなりません。
前回のペンギン更新が昨年12月ですので、その時にペナルティを受けたサイトは今回更新まで1年もの歳月を検索順位が下降したままになっているのです。(怖いですね…)
しかし、今回からリアルタイム更新に仕様が変更されるようです。ですので、今までのように長い間待ち続ける必要はなさそうです。
やみくもにリンクの削除・否認はNG
実際の問題として、Googleサーチコンソールからリンクを抽出してみたものの、どの被リンクを削除・否認すればいいか判断が付かないというケースが出てきます。
これは非常に難しい問題です。リンクを否認するのは簡単ですが、誤って効果があるリンクまで削除・否認してしまったのではSEOに悪影響を及ぼします。
一般的には以下の様な被リンクは削除・否認を検討することになります。
- 自演サテライトサイト(SEOキーワードを狙ったアンカーリンク)
- ブログへのコメント欄へのリンク
- 相互リンク(yomiサーチなども含む)
- 海外掲示板へのリンク
しかし、一見ナチュラルリンクに見えても削除した方がベターというような判断が難しいリンクが出てくる場合があります。
そんな時にはリンクの精査は専門家に相談するのが確実な方法と言えます。
大規模サイトはペナルティを受けにくいが中小規模サイトは危険?
余談になりますが、弊社への被リンクペナルティ解除依頼(ペンギンアップデート含め)で多いのは中小規模のサイトです。
中小のサイトは扱う商品やサイト内のコンテンツに独自性が無ければナチュラルリンクが付きにくいものです。
一方で、大規模サイトはブランド力があるためウェブ上のいろんな場所で紹介されナチュラルリンクが付きやすくなります。被リンクはランキングを決める人気投票の重要指標です。ナチュラルリンクの多さがプラス評価されてペナルティを受けにくくなっていると推測されます。
しかし、大規模サイトの中にも明らかに不自然な被リンクが散見されるサイトが多数あります。今はペナルティを受けてなくても今後のアップデートでは不自然なリンクがどのように判断されるかは分かりません…
まとめ 被リンクの定期的なメンテナンスが必要
繰り返しますが、ペンギンアップデート対策のポイントはスパム的な被リンクの削除と否認です。(すべて否認はNG。できる限り削除をおこなう)
過去に何らかの被リンク対策(外部対策)をおこなった経験があれば、自社サイトの被リンクチェックをおこなった方が良いでしょう。
また、これまで被リンク対策をおこなった事がなくても悪意ある第三者がスパムリンクをあなたのサイトに貼り付けていたということが実際にあります。そのようなリンクが原因でペンギンアップデートに引っかかってしまったのでは元も子もありません。
被リンクに関しても、定期的なメンテナンス(削除、否認)が必要な時代と言えます。
有効な被リンクとそうでない被リンクの判断は素人では難しいのが実情です。当社では、専門スタッフが目視により1個1個の被リンクを精査します。お気軽にご相談下さい。