今Webマーケティング業界では、空前の『コンテンツマーケティング』ブームで、大規模イベントも行われている程です。そんなコンテンツマーケティングを成功させる為には、役に立つコンテンツを提供し続ければ良いと考えていませんか?
答えはノーです。
現在はそれで検索順位、アクセス共に良好かもしれません。しかし、中長期的に見ると検索順位は落ち、アクセスも下落する可能性があります(他のサイトに抜かれるなど)。
その原因は、被リンクを獲得しているかしていないかの差になります。というのも、現状のGoogleは被リンクで評価するシステムがベースにある為です。
よって、コンテンツマーケティングが上手くいっているかどうかを判断するには、被リンクがそのコンテンツに付いているか付いていないかを確認することが1つの指標となります。
それでは被リンクを調べる方法を紹介していきます。
尚、記事中ではブラックハットSEOと対比させるためにコンテンツマーケティングを狭義の意味でホワイトハットSEOとして記載しています。
そもそもなぜ被リンクを調べる必要があるのか
1.ナチュラルリンクが付いているかどうか
先ほども記載しましたが、いわゆるホワイトハットSEOは、ユーザーに役立ち、SNSなどでシェアされ、最終的には被リンク(ナチュラルリンク)をもらう事が1つの目的となります(反対にブラックハットSEOは自分自身で被リンクを付ける)。
しかし、被リンクが付いているかどうかは実際に調べてみないと分からない為、定期的にページへリンクが設置されているかどうかを調査する必要があります。
2.被リンクによるペナルティが疑われる時
一般的にホワイトハットSEO(自作自演のリンクを設置しないSEO)を行っている場合、リンクによるペナルティを受けることはありません。
しかし、悪いことを考える人もいるようで、攻撃目的でリンクを設置されることがあります。いわゆる『ネガティブSEO』と呼ばれる手法です。攻撃目的でリンクを設置しそのサイトをペナルティ(手動ペナルティやペンギンアップデート)を受けさせる行為です。
この行為は、あまり珍しいことではありません。特に競合性の高いキーワードの場合ある程度の確立で見られます。
被リンクの調査方法
1.被リンクの抽出
サーチコンソールの『検索トラフィック』の項目の『サイトへのリンク』の詳細をクリックします。
次のページに『最新のリンクをダウンロードする』があるので、それをクリック。
すると現在サイトに付いている被リンク一覧のダウンロードが出来ます(CSV、Googleドキュメントのダウンロード形式はお好きな方で)。
尚、ここではサーチコンソールを利用して被リンクを抽出していますが、一般的には2通りの方法があります。
1.Googleサーチコンソール(旧ウェブマスターツール)から被リンクを抽出
2.サードパーティツール(ahrefsなど)から被リンクを抽出
今回は、無料のサーチコンソールを利用して被リンクを調べます。一般的にサードパーティツールは利用しない場合が多いです。サーチコンソールが利用出来ない場合などに検討してみてください。
2.アルファベット順でソート
ダウンロードしたURLリストは日付順に並んでいます。調査がしやすいように同じドメイン毎に並ぶようにURLでソートします。
3.ソース上にあるリンクの検索
1URLづつソースを開いて自分のサイトへのリンクがあるかを確認していきます。
もし危険なリンクがあったら
リンクを調査した際に、ペナルティを受けそうなリンクがあった場合は削除、もしくはサーチコンソールからリンクの否認を行います。
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ペナルティを受ける可能性のあるリンク例
- 検索順位の上昇を目的としたリンク:SEO会社のサテライトサイトなど
- リンク集・相互リンクサイト:yomiサーチなど
また、直接ネガティブSEOとは関係ありませんが、広告(自治体サイトへの掲載など)にnofollowが入っていない場合は、Googleのガイドライン違反の為ペナルティを受ける可能性があります。
リンクの否認の手順
1.否認したいURLの記載
テキストエディタに否認したいリンクを含むURLを記載します。ドメイン毎否認したい場合にはdomain:+ドメイン名を記載します。
ただし、要注意なのがサブディレクトリ型の無料ブログからのリンクです。
例えば、アメブロは、http://ameblo.jp/◯◯/△△/という構造になっています(◯◯はユーザー毎のカテゴリ)。この場合、domain:ameblo.jpとしてしまうと、他のアメブロから良質なリンクが貼ってあった場合は、これらも否認してしまうため注意が必要です。
2.ファイルの保存
否認したいURLが記載できたら、ファイルを適当な名前(半角ローマ字)で保存します。
また、その際には必ず.txt(テキストファイル形式)、エンコードはUTF-8で保存するようにしてください。正しく設定されていない場合エラーもしくは、テキストファイルが正常に処理されません。
3.否認ファイルのアップロード
ファイルの保存が終わったらサーチコンソールの否認ツールへアップロードします。
まず、リンクの否認ツールのページにアクセスして否認を行いたいドメインを選びます。その後『リンクの否認』ボタンをクリックします。
以下画像の画面になったら『ファイルを選択』をクリックし、保存しておいた否認ファイルをアップロードします。その後、『送信ボタン』を押してエラーが表示されなかったら、『完了ボタン』を押して否認の作業は完了となります。
まとめ
被リンクを調べる方法が分かりました。被リンクを調べることでコンテンツが評価されているされていないだけでなく、ペナルティを受けない為の予防になりますので、定期的に被リンクを調査してはいかがでしょうか。
尚、被リンクの調べ方が分からない、または判断が難しい箇所があるなどの場合は、月間10万URLの調査をしている弊社までお気軽にお問い合わせください。