WEBライティング初心者が3カ月でスキルアップできる11の基本項目

WEBライティング

突然、Web担やマーケティング部門に配属されて「コンテンツライティングをしなければいけなくなった…」でも「ライティングなんて本格的に取り組んだことがない…」こんなお悩みを持っている方もいると思います。

しかし、ライティングに向き不向きというのはありません。誰でも基本を学んでいきつつ実践を積んでいけば、身につけられるスキルです。

そこで今回は「ライティング初心者でも3カ月で身につけられるスキルアップ講座」と題して、ライティング初心者が学ぶべき基礎知識と効果的な実践方法をご紹介したいと思います。

[bnr_top]

1カ月目 スタート編

ステップ1:記事をたくさん読もう

「文章を書くのが苦手…」と言っている人は、たいてい文章を読むことも苦手な人ではないでしょうか。そこでまず取り組むべきは、常日頃から文章を読むクセをつけることです。

昔から「書くのが上手になるためには本を読め!」と言われていますが、普段から読書習慣がない人に「本を読め」と言ってもそれは大変なことです。

ですので本が苦手ならブログでもいいんです。真面目な内容でなく、バカバカしいものでも構いません。ジャンルも自分が興味を惹くものなら、アイドルでもスポーツでも何でもOK。読み続けなければ意味がありませんから、できるだけ自分が好きなジャンルを選ぶことが長続きする秘訣です。

また、ニュースサイトを読むのもいいでしょう。ニュース記事は“短い文章で簡潔に読み手に内容が伝わるように”書かれていますから、自分が書くときの参考になります。その際に選びたいのは、ニュース記事にコメントが付けられるサイトです。読者コメントは記事に対する感想文のようなものですので、何が良くて、何が悪いなど第三者の意見が参考になります。

実際にコメントを付けなくても良いので、「自分ならこんなコメントを書くだろう」といった視点でニュース記事を読み進めてみましょう。漫然と読むよりも、考えながら、対話しながら読むことで、後々のライティング力アップにつながります。

ステップ2:とにかく毎日書いてみよう

記事ライティング

プロのライターは毎日のようにライティングしています。毎日文章を書くことで「書く」ことが当たり前になり、ライティングをすることが自然にできるようになります。

ライティングのスキルを上げるための基本も「毎日ライティングする」ことです。最初は文章が下手でも、まとまりがなくても問題ありません。誰かに見せる文章ではないのですから。

ただ誰かに見せるという前提で書いてみることです。そうしないと上達しません。また、デスクに向かって書く時間があまりとれないという場合には、通勤途中に電車内でスマホを使って書いてみるのもOKです。

ステップ3:好きな文章を書き写してみよう

お寺のお坊さんの修行に「写経」という仏教の教典を書き写すものがあります。今では写経を趣味とする一般の人も大勢いますが、「精神を落ち着かせる」、「集中力を高める」、「文字を上手く書けるようにする」などの効果があります。

また、駆け出しの作家の中には尊敬する作家の文章を書き写すトレーニングにより、文章力を磨いたり、句読点、読点の打ち方を学んだという人はたくさんいます。

良い文章を何度も書き写すという行為はライティング技術を高めるとともにライティングに必要な集中力を養う方法としても有効です。

2カ月目 基礎編

ステップ4:文章の基本を守りながら簡潔に書こう

文章の基本

「読むこと」「書くこと」に慣れてきたら実践に入ります。文章の基本を守りながらライティングしてみましょう。

「文章の基本を守る」とは、「てにをは」「句読点」「接続詞」の使い方を守るということです。これらの使い方がおかしいと、文章の内容が良くても読みにくい文章になってしまいます。

「てにをは」「句読点」「接続詞」の中でもっとも迷うのは「読点」だと思います。「句点(。)は文末に打てばいいけど、読点(、)はどこに打てばいいかわからない」という人もよくいます。

結論から言うと、読点を打つ場所の明確な決まりはありません。読点を打たないと読みづらくなる箇所や意味がおかしくなる箇所などに、適宜、入れていけばいいのです。

音読してみると、読点を打つ箇所が良く分かると思います。一文が長く、読んでいて息が続かないようなら読点不足だというわけです。

そこで、とくにコンテンツライティングで気をつけたいことは、一文を短くすることです。読書好きの人が読む単行本などと違い、ネットユーザーは文の固まりが長すぎるとそれだけで読む意欲がなくなります。

読点だけでなく改行を適宜入れて文の固まりを適度に分けるのもポイントです。

ステップ5:読みやすい文章にしよう

「…です。」、「…です。」といったように同じ語尾が連続すると、単調で退屈な文章になります。読者がリズムよく読み進められるように語尾に変化をつけましょう。

たとえば、「~です」と終わった次の文章は、「~とあります」「~と言われています」「~しましょう」という語尾へと変えることが重要です。もし変えようが無ければ、「体言止め」にするのも有効です。

そのほか一文を短くするために、「~が可能となる」「~することができる」といった語尾の表現を、「~できる」といった表現に言い換える方法があります。冗長な表現を省略して簡潔で読みやすい文章にするわけです。

「『~できる』と断定するのはちょっと…」となどと考える必要はありません。会話の際の断定表現は相手に不快感を与えることがありますが、文章では言い切ることが読みやすさの秘訣なのです。

同様に、「~と思います」の多用も避けます。「~と思います」は自分の主張に自信がないことの裏返しですので、読者にとってつまらない文章になってしまいます。通常は「~です」など断定した表現にして、本当に想像で書いた内容だけを「~と思います」と表現することがポイントです。

ステップ6:助詞の使い分けを考えよう

助詞の使い方
ライティングをしていて、「が」「を」「に」「の」「と」といった助詞の使い方に迷うことはありませんか?それは、文法的には間違えておらず、どちらの助詞を使っても意味は通じる場合も多いからだと思います。

そんなときには当てはまりそうな助詞を複数入れてみて、どちらがしっくりするのか考えてみましょう。

たとえば、
「ラーメンを食べたい」
「ラーメンが食べたい」

と比較してみると「が」を使ったほうが、より「ラーメン」を食べたい気持ちが伝わってくると思います。

また、同じ助詞が複数回続くと読み手にとって稚拙に見えてしまいます。たとえば、「私が書いたブログが人気を読んだ」ではなく、「私の書いたブログが人気を呼んだ」と変えることで悪文が良文になるのです。

ステップ7:語彙力(ごいりょく)をアップさせよう

同じ言葉を何度も繰り返して使う文章は、うるさく感じます。たとえば、「美味しい」という言葉なら、2回目以降は「うまい」や「絶品」「とろける味」「味が上品」など、色々と変化させてみましょう。

ただし、表現だけ変えても内容が同じ文章を繰り返してはいけません。内容を強調したいのであれば、話の筋を広げながら、深く細かく説明することです。

このように異なった表現ができるようになるためには、語彙力を上げることが重要です。

そのためには(ステップ1の話に戻ってしまいますが)、様々な文章を読み続けていくことです。ライティングを行うようになっても、ブログやニュース記事など良文を読むクセは止めないようにしましょう。

3カ月目 応用編

ステップ8:ターゲット(ペルソナ)に向けて書いてみよう

ペルソナ
ここまでで、ある程度の文章は書けるようになってきたと思います。そこでこれからは、具体的なターゲットに向けて文章を書いていくようにしましょう。

今書いている文章が「男性」に向けたものなのか、「女性」に向けたものなのか。ただ「男性向け」「女性向け」だけで分けるのではなく、「40代以上の男性」とか、「20代の女性」とかに細分化してイメージすることで、その人たちへ向けた深い文章が書けるようになります。

マーケティング用語に「ペルソナ」というものがあります。ペルソナとは性別、ライフスタイルなどを明確に定義した架空の顧客像という意味で使われます。

例えば「薄毛に悩んでいる40代の公務員男性」とか、「スイーツが大好きな20代の長野在住の女性」など細分化により、その読者にとって必要な文章構成がイメージできるようになります。

ターゲット(ペルソナ)の読者目線に立つことが、コンテンツライティングの最適化が実現するポイントと言えます。

ステップ9:結論は冒頭に書こう

お金を払って購入した文庫本や単行本なら最後まで頑張って読もうと思います。しかしWEBの場合には、結論が最後までわからない「何が言いたいのか最後までわからない」文章は、あっさりと途中で離脱されてしまいます。とくにスマホでコンテンツを読むことが増えている昨今では、その傾向が顕著です。

そこでまず、冒頭部分で「この記事では何を伝えたいのか?」といった結論を明記して、何が書かれている記事なのかすぐ読者に伝わるようにすることが大切です。

最初が肝心という言葉のとおり、ターゲットに向けてどのような問題解決ができる記事なのかを簡潔に分かりやすく伝えるように書きましょう。また、”つかみはOK”という言葉もありますが、文頭に面白い情報や役立つデータなどを書くこともユーザーの滞在率、好感度を高めることにつながります。

ステップ10:時間を空けて読み返してみよう

リーディング
文章のライティングが終わったら、すぐに読み直してみるのはもちろんですが、時間を空けてから再度、読み返すことが有効です。書いた直後に読み返すと、「第三者的な視点」で文章を読むことが難しくなり、誤字脱字や文章のおかしな点、辻褄が合わない点が見つかりません。

そこで、できれば1日寝かしてみてから読み直してください。そこまで時間をとれなくても、1時間でも2時間でもかまいません。もう一度読み返してみると新鮮な気持ちで見直すことができ、問題ないと思っていた文章でも、直すべきところが見つかると思います。

その際、音読すればなお良いでしょう。そうすることで、リズムの良い文章なのか、悪い文章なのかがわかりますし、冗長な箇所がわかるはずです。

ステップ11:レイアウトを整えよう

コンテンツライティングの現場では、デザイナーはいても編集者はいないことが多くあります。そのため、ライティング時にはウェブ上に掲載されたときの見た目もイメージしてレイアウトする必要があります。

具体的には3行~5行の文章ごとに空白行を入れること。それだけで、ユーザーが読んだときのストレスを軽減させ、離脱率を下げることができます。

WEBブラウジングをしていると、時々ページ画面いっぱいに空白なく文字で埋め尽くされた読みにくいページ(文章)に遭遇するときがあります。これは書き手が読み手である読者のことをまったく考えていないためではないでしょうか。そのようなレイアウトでは、読者の読む気を最初から奪っているに等しいと言えます。

まとめ

ライティング初心者が文章力を高める方法について解説してきましたが、コンテンツライティングのキモは、「簡潔で、わかりやすく、役に立つ文章」を書くということです。

今回は文章力のスキルアップという部分にフォーカスしましたが、次回以降「ユーザーに役立つ文章」、「SEOを意識したライティング術」などについても解説していきたいと思います。

WEB集客では、お客さんに「商品やサービスの良さを知ってもらう」、「ファンになってもらう」、「納得して買ってもらう」ために、文章で伝えるというライティング力は、ますます重要なスキルになってきています。

コンテンツライティングのスキルアップは、あなたのビジネススキルのアップにつながります!