速報ですが、2015年7月22日にパンダアップデートが実行されたという情報がサーチエンジンランド(Search Engine Land)から発表されました。
すでにGoogleは米国シアトルで開催されたSMX(2015年6月2日~3日)の場で近日中にパンダアップデートを実施することを発表していましたのでようやく来たかという感じですね。
早速、弊社のクライアントサイトの順位動向を調査しましたが特に影響は見られませんでした。(常日頃からパンダ、ペンギンの影響を受けないSEOコンサルティングをおこなっています…)
実際、サーチエンジンランドの情報によるとパンダアップデート4.2はゆっくりと開始されているようで、対象サイトへのロールアウト(公開、投入)が終わるのが数ヶ月後ということです。
すぐには順位変動は見られない可能性がありますが、対象地域は英語圏(米国、英国ほか)だけでなく全世界ということですので、日本でも実行されることを忘れてはいけません。
どの程度の影響があるのかは次の発表を待ちたいと思いますが、もし自社サイトがパンダの影響を受けるかもしれないと不安を抱えている方がいたら今からでも遅くありません。然るべきサイト調査と修正をおこなってはいかがでしょうか?
また、前回のパンダアップデート4.1(2014年9月25日)でペナルティを受けたサイトは、サイト改善をおこなうことで今回のパンダ4.2のロールアウトにより順位が回復する可能性があります。
そこで、簡単ながらパンダアップデート対策についてご説明していきたいと思います。
パンダアップデート対策は価値のない質の低いコンテンツを正すこと
パンダアップデートでGoogleが問題視しているのは重複コンテンツなどの「価値のない質の低いコンテンツ」のことです。
Googleはこれらを改善する方法として、Serch Consoleヘルプ(価値のない質の低いコンテンツ)にて以下のように解説しています。
推奨される対処
まず、ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)の次のセクションを確認します:
・自動生成されたコンテンツ
・アフィリエイト プログラム
・無断で複製されたコンテンツ
・誘導ページ次に以下の手順を行って、サイト内のガイドライン違反箇所を特定して修正します。
1.他の場所にあるコンテンツを複製したコンテンツがサイト内にないかどうかを確認します。
2.アフィリエイト リンクを含む実質のないコンテンツ ページがサイト内にないかどうかを確認します。
3.誘導ページや自動生成されたコンテンツがサイト内にないかどうかを確認します。
4.サイト内にこのような種類のコンテンツが含まれている場合は、サイトがユーザーに意味のある付加価値をもたらしているかどうかを検討します。詳しくは、高品質のサイトの作成に関するこちらの記事をご覧ください。
ヒント: 友だちや家族など、第三者にサイトを使用したり評価してもらい、サイトを改善するためのアイデアを得ることをおすすめします。
5.ユーザーに意味のある付加価値をもたらすようにウェブサイトを改善します。
ここに書かれていることは、私たちのようなSEO専門家であればすぐに理解できますが、一般ユーザーから見るとやや難解だという声もよく聞かれます。
そこで分かりやすく要点だけ解説します。
自動生成されたコンテンツ
自動生成コンテンツとは、人の手を介さずにコンピュータのプログラムにより機械的に生成されたコンテンツのことです。人間が書いたものではありませんので記事の文章は意味不明です。
これらコンテンツの中に特定のSEOキーワードを狙ってリンクを埋め込んだり、特定のウェブサイトに誘導するなどがおこなわれます。(ワードサラダと呼ばれるスパム手法があります)
このような自動生成コンテンツは立派なスパム行為ですので、ウェブマスターは今すぐページ削除することが求められます。
内容の薄いアフィリエイトプログラム
アフィリエイトによる商品購入を促す誘導文だけで作られたような内容の薄いページがあるサイトもターゲットになります。
また、商品について詳しく解説されている記事でもアフィリエイトプログラムのリンクが多数あるサイトもリスクが高くなります。
これらのスパム手法に対応した「Top Heavyアルゴリズム (ページレイアウトアルゴリズム)」というアップデートもあります。
ユーザーにとって役立つ商品情報や口コミ情報などオリジナル情報で構成して、アフィリエイトリンクも極力少なくする必要があります。
無断で複製されたコンテンツ
Googleは他サイトから無断で借用して勝手に自サイトコンテンツとして複製しアップすることを問題視しています。
また、低品質のゲストブログ記事にも言及しています。ゲストブログとは他サイトに記事をゲスト投稿するというすなわち寄稿文のことです。
ゲストブログは被リンク獲得のためによく使われる手法ですのでGoogleは厳しく目を光らせています。(似たようなスパム手法にブログのコメント欄にURLとコメントを投稿するコメントスパムがあります)
また、重複コンテンツ(ページ)に対して注意を促しています。自社サイト内に類似した内容のページ、類似コンテンツが複数無いでしょうか?他サイトから無断引用やコピペしているページは無いでしょうか?
他サイトからコンテンツを引用したい場合には、引用タグ(blockqoute)を使うとともに、オリジナルの解説や考察を入れて役立つコンテンツにする必要があります。
また、ゲストブログは記事を高品質化させると共に、意図してのリンク獲得目的があったなら、それらのリンクはすぐに削除が必要です。
もし重複コンテンツがある場合には、該当ページをオリジナル記事にリライトするかGoogleロボットがインデクッスしないようにnoindexタグを使いましょう。
誘導ページ
誘導ページとは、別名ドアウェイページとも言いますが類似する内容のコンテンツをドメインを変えて複数作って特定のページに誘導する方法です。
Googleはこのような誘導ページは検索エンジンを利用するユーザーの利便性を損ねるという観点から嫌います。
ドアウェイアップデートというペナルティアルゴリズムによりこれらのサイトへのペナルティも実行しています。
まとめ
まずはパンダアップデート4.2の情報をお伝えしたかったので、いささか駆け足で書きました。(汗)
まぁ、Googleのペナルティアップデートは毎回大きな話題になりますが、これらペナルティに関する記事を書いている方としてはやや食傷気味です。
と言うのもGoogleは「ユーザーに役立つオリジナルコンテンツを提供しよう」と言い続けていますし、我々SEO業界の人間も長年ペナルティのリスクに関して記事を書いて情報発信しています。(それでもペナルティを受けるサイトは多いのが現状…)
しかし、ユーザーに正しい情報が伝わっていないのであればそれは我々の努力不足でもある所です。
繰り返しますが、正しいSEO手法によりユーザー目線で役立つコンテンツをユーザーに提供すればパンダアップデートなどのペナルティを受けることはありません。
それでもWebサイトを運営していく中でペナルティへの不安が拭えないということであれば、私たち専門家にご相談下さい。じっくりサイト検証させて頂きます。