同じドメイン内(サイト内)でブログを開設している場合、上位表示を狙っているページよりもブログのページが検索結果に出てきてしまうことがあります。
それでは困る!ということで、狙ったページを検索結果に表示させることができた事例をご紹介しようと思います。
もし、今回と同じような状況になっていて困っている、というweb担当者様がいらっしゃいましたら、ぜひ当社にご連絡ください。
サイトの状況について
今回対策を施したサイトは、以下の状況でした。
- サイト内にブログ(WordPress)が設置されている
- サイトトップを検索結果に出したいが、出てきているのはブログのタグページ
- タグは狙っているキーワードそのもの
- SEO対策開始後、1ページ目にきてからタグのページが表示されるようになった
このような状況でした。
今回、参考にさせていただいた記事
ちょうど、対策をしようとした同じタイミングで記事をアップしていただき、あらためて施策内容を確認することができました。
【 意図していないページが上位に表示されてしまった時の5つの対処法 | 多言語サイト制作・海外(英語)SEO対策専門|世界へボカンブログ 】
- 内部リンクの最適化を行う
- 上位表示されているページからターゲットページにリダイレクトする
- rel=”canonical”を使用する
- 外部サイトから、ターゲットページにリンクを貼ってもらう
- 上位表示されている誤ったページを削除してしまう
先に述べましたサイト状況の通り、今回の場合、狙ったページとは違うページではありますが、すでに1ページ目に表示されているため、「5.上位表示されている誤ったページを削除してしまう」これは対策候補から外しました。
また、出来るだけ現状の閲覧状況を変えずに行きたいので、「2.上位表示されているページからターゲットページにリダイレクトする」こちらも外しました。
「4.外部サイトから、ターゲットページにリンクを貼ってもらう」こちらはすでに行っており、行っている中でのタグページ出現なので、原因は別のところにあると思っていました。
最も考えられる要因は「1.内部リンクの最適化を行う」です。
ですが、もっと手軽に出来ないかという事で「3.rel=”canonical”を使用する」まずはこちらをやってみることにしました。
ただ、このrel=”canonical”は重複するページに対して、こっちのページが本来のページなのでこっちを見てね、と検索エンジンにお知らせするのが本当の使い方です。
今回の場合、サイトのトップページと、タグページということで重複するページではありません。ですが、狙っているキーワードが同じということで、本当の使い方ではないことを承知の上で、まずはこのrel=”canonical”をやってみることにしました。
WordPressで特定のタグページだけにrel=”canonical”を設置する方法
WordPressで特定のタグページだけにrel=”canonical”を設置する方法についてはこちらの記事が大変参考になりました。
【 WordPressのtagページやcategoryページの<head>内に固有のcanonicalなどを埋め込む方法|SEOまとめ 】
こちらの記事に書いてある通りに記述設定すれば大丈夫です。
1点だけ、タグのスラッグ(URL)が日本語になっている場合、英数字で設定する必要があります。
そうなると、タグページのURLが変わってしまいますので、もし、そのタグページに対してリンクを貼っていたり、今回のように検索結果1ページ目にいたりして、URLが変更になることで404エラーが出ると困る場合、リダイレクト処理をしておきましょう。
WordPressでリダイレクト処理を設定するには「Redirection」というプラグインが便利です。
設定方法についてはこちらの記事が参考になります。
【 WordPressの301リダイレクト設定 - WordPressのプラグイン | Redirectionの使い方 | SEOテンプレート比較 】
上記した記事の最後にもありますが、リダイレクト設定をした後は必ず、きちんと間違いなく設定されているかどうか確認をするようにしましょう。
狙ったページを表示させるまでに行った施策内容と検索順位の推移
7/29 特定のタグページにrel=”canonical”を設置する
設置して2日後、ブログのタグページではない記事ページが検索結果に表示されました。順位は少し下降。
翌日になると、また今までと同じタグページが表示されました。
そこから、ブログの記事ページと、タグのページが交互に認識され始めます。
そして8/6、ついにブログのページではない、サイト内のページが表示されましたが、やはり狙ったページではない別のページが表示されました。順位は46位に下降。
ここで、rel=”canonical”によりタグのページではなくトップを認識してくれとお知らせしたものの、やはり検索エンジンは表示させるページを迷っていると判断。
内部リンクの最適化を行うことにしました。
8/8 内部リンクの最適化を行う
なんと、内部リンクの最適化を行った翌日8/9から、本来表示させたいサイトのトップページが安定して検索結果に表示されるようになりました。
狙っているページが表示されるようになったということで、外部対策を再開。
それにより、一気に1ページ目まで順位は回復し、現在3~4位に位置する事ができました。
大きなイメージ画像はこちら↓
【 【SEO対策事例】canonical設定と内部リンク最適化による検索順位の推移 】
感想と今後の見解
rel=”canonical”を設置してから、様子を見た期間が9日間でした。
その後内部リンクの最適化を行って、翌日から本来のページが認識されるという、なんともスピーディーな結果となりました。
rel=”canonical”を設置後、検索エンジンが表示するページに迷っていることから、
一応、別のページを見てくださいよという信号は受け取っていると思われます。
ですが、本来表示したいトップページをrel=”canonical”で指定していたにもかかわらず、それを表示しないのはやはり、同一ページではないということ(本来の使い方ではないこと)が言えるのかなと思いました。
その後、本来表示したいページに対する内部リンクを最適化すると、翌日には効果を発揮。そこから安定した表示となりました。
果たしてこれは、rel=”canonical”は効果が無かったのか、内部リンクの最適化が最も効果的だったのか、検証期間が短かったのもありはっきりとはわからない結果だなと感じています。
内部リンクを最適化してからの効果があまりにも早いため、もしかすると、rel=”canonical”との相乗効果が出ているのではとも思ったりです。
(順位が安定してきたら、今度はrel=”canonical”を外してみたいなとも思ったり。。)
と、いうわけで
もし、同じように狙ったページとは違うページが検索結果に表示されてお困りの方がいらっしゃいましたら、まずは、内部リンクの見直しを行ってみましょう。
内部リンクを直したいんだけど、何からやったらいいのかわからない!という方は、