ライティングには集中力が必要
ライティングをスタートするとき、文章の書き出しで10分も20分も手が止まっていることはありませんか?
また、ライティングの合間に「メールチェック、ネットニュースのブラウジングをしてたら、時間ばかりが過ぎていった…」なんてこともあると思います。
その原因は集中力が高まっていないからです。
ライティングはとても集中力がいる作業であり、集中力を欠いている時に良質な文章を生み出すことはできません。
当社では、コンテンツマーケティングの業務をおこなう中でSEOディレクターもライティング業務に携わります。そのため、メンバーの間でどうすれば集中力が高まり良質な記事を書けるかについて議論することがあります。
今回は私たちも実践するライティングの際に簡単に「集中力」を高める方法をご紹介したいと思います。
実践方法1:脳から「アルファ波」を出す
脳は、完全に眠っている状態で出る「デルタ波」から、イライラとしているときに出る「ガンマ波」まで、状態によって出る脳波が変わってきます。そして、5パターンある脳波の中でもっとも集中力が高まるのは「アルファ波」です。
この「アルファ波」はリラックスしているときや何かに集中しているときは自然に出ています。逆に言うと、「アルファ波」を出してあげると「集中力が高まる」ということが言えます。この「アルファ波」の中でも「1/f ゆらぎ」という一定の周波数には、集中力を高める効果がもっともありますが、それを手っ取り早く出すのは音楽です。
それで言うと、最も「アルファ波」が出やすい音楽は、川のせせらぎや鳥のさえずり、波の音などといった「自然の音」です。この「自然の音」が含まれているヒーリング音楽も同様です。また、自然の音に近い人の声で歌っている「ヴォーカル曲」にも「1/f ゆらぎ」が含まれていると言われています。そのほか、クラシック音楽のモーツァルトの楽曲にも「1/f ゆらぎ」が多く含まれているようです。
ただし、音楽の好みは千差万別。ジャズでもロックでも、はたまたヘヴィーメタルでも、好きな人なら「心がリラックスしてアルファ波」が出る」と言われています。逆に、ヒーリング音楽やモーツァルトの楽曲でも、その音楽を不快と感じてしまえばアルファ波は出ません。
要は本人が一番気持ちいいと感じる音楽を聴きながらライティングをおこなうことが集中力をアップさせます。
実践方法2:とにかく毎日7時間以上は寝る
当たり前のことかもしれませんが、毎日の睡眠時間をキチンと確保することは重要です。
ライティングは体でなく頭だけ動かす作業ですから、睡眠不足はダイレクトに集中力に影響します。必要な睡眠時間は個体差がありますが、一般的に1日あたり7時間以上寝ることで集中力が保てると考えます。また、当然ながら睡眠の質は重要ですので前日の深酒は厳禁です。
ライティングにはアイデアが必要になりますが、それはリラックスしているときに生まれるものです。睡眠不足のままでは、何時間考えても良いアイデアは浮かびません。
実践方法3:ライティングを始めるときの“儀式”を決めておく
“儀式”と言っても、神様にお祈りをしたり魔道士を召喚したりするわけではありません。
(もちろん集中力が高まるのであれば、それはそれでOKですが)
「ライティングをするぞ」というサインを脳に送り込めればいいわけです。なのでそれは、「コーヒーを飲む」でも「デスクのまわりを5回歩き回る」でも「逆立ちをする」でも、何でも構いません。
ライティングに入る前にこのような“儀式”を毎日行い習慣にすること。それで、“儀式”を行った後は自然と集中力が高い状態へ持っていけるようになります。
”儀式”とは「今日もいい記事が書けるぞ!」と自分自身にポジティブな暗示をかけるということでもあります。
実践方法4:適度な休憩をとる
適度な休憩をとるのは当たり前のことだと思うかもしれません。しかしライティングのデッドラインが迫っている時など、「気がついたらまったく休憩をとらずに何時間もパソコンの前に向かっていた」ということがあると思います。
しかしそれは効率が悪い方法です。適度に脳を休ませることが重要です。
学校の授業を思い出してみましょう。たいていは40~50分程度だったと思います。その理由は集中力の波が15分周期だからです。大学の授業が90分というのも、この15分周期からきています。そこで集中力の高さを維持するためには、50分程度で作業を区切って休憩を取ると効率が上がります。
実践方法5:ガムを噛む
「ガムを噛むと集中力がアップする」というのはよく聞かれる話しですが、それは本当のことです。
これはガムの味ということではなく、“噛む”という行為が脳への血流を高め、それにより集中力がアップするわけです。
そのため、噛むのは必ずしもガムである必要はありませんが、適度な弾力で噛み応えがあり、長時間噛み続けられるものとなるとガムに落ち着くわけです。
実践方法6:脳に酸素を入れる
脳に酸素を送り込むことで頭の回転が良くなるとは言われています。しかし、普段私たちが無意識にしている呼吸では、肺に500ml程度しか酸素を取り入れていません。肺の容量は成人男性で3000~4000ml、女性で2000~3000mlもありますから、意識していないと常に呼吸が浅い状態なのです。
浅い呼吸の状態では脳に届く酸素量も少なくなりますから、脳の働きも浅くなってしまいます。その結果、睡眠を十分取っているのに眠気が襲ってきたり、集中力が途切れたりするようになるのです。
そうならないためにはまずはパソコンに向かっている姿勢を正すことです。背筋を伸ばしてイスに座ることである程度呼吸を深くすることができます。
また、肺の空気を入れ替える気持ちで、定期的に深呼吸をするのもいいでしょう。そうすることで脳に新鮮な酸素が届くようになり、集中力が復活してくると思います。
実践方法7:食事で集中力を高める
満腹の状態だと、胃腸に血流が集中し脳への血流が減少することで集中力も低くなると言われています。かといって空腹のままライティングを続けていても、集中力が高まるわけではありません。
そこで空腹だと感じたら脳にエネルギーを注入する意味で、小腹を満たすのも集中力アップのためには重要です。
まず脳に注入したいのは「ブドウ糖」です。といって点滴をするわけではなく、「ブドウ糖」を手っ取り早く摂取したいならドライフルーツやバナナなどがいいでしょう。
ただ、「ブドウ糖」を摂取するといっても、白米や小麦粉を使ったパンや麺類、白砂糖を使ったお菓子などは避けたいものです。なぜかというと、これらの食品は血糖値を急激に上昇させるからです。そうすると、次ぎは必死で血糖値下げようと身体が働き出し、この高低差でイライラしたり集中力が途切れたりしててしまうからです。
また、「レシチン」には脳機能をアップし集中力を高める作用があります。そこで、レシチンが多く含まれるタマゴや大豆、ナッツ類などを摂取するのもオススメです。
実践方法8:思いきって環境を変えてみる
何時間も同じデスクに座ってライティングをしていると煮詰まってしまい、「新たなアイデアが何にも浮かばない……」といった状態に陥ることがあります。
そんなときは思いきって仕事をしている場所から飛び出て、環境を変えてみると良いでしょう。もっともオススメなのが、ノマドワーカー向けのカフェです。ノマドワーカー向けであれば、Wi-Fi環境とパソコン用の電源が整っていますし、周囲もみんなが仕事をしていますので、緊張感と集中力を持続しながら作業ができると思います。
また最近では、Wi-Fi環境とパソコン用の電源が整っているファミレスも増えています。当人の趣向によると思いますが「周囲がざわついていることで、逆にライティングに集中できる」といったタイプには良いでしょう。
逆にオススメできないのが、ファストフードやチェーン店のコーヒーショップ。最近では、Wi-Fi環境とパソコン用の電源が整っている店舗も増えているので、短時間なら作業もできるかもしれません。しかし人の出入りが多く、イスの座り心地も良くないため集中できません。できるなら避けたいものです。
仕事環境を変えるのが難しい場合には、近くを散歩したり、軽くストレッチするなど適度な運動により脳を活性化させるのもありです。
実践方法9:ネットを遮断する
冒頭にも書きましたが、「気が付いたら1時間もブラウジングしていた…」なんてことがあるように、インターネットには人を惹きつける魔物が棲んでいます。
特にSNSやメールの通知はこちらの状況に構わずやってきて、集中力を阻害する大きな要因になります。
集中力を維持するために、ネットを遮断しましょう。
ネットを遮断し、SNSやメールは「14時に見る」などルールを決めて見ることで自分のペースを守り集中力を保てます。
実践方法10:常時、火事場のクソ力を使う
あんなに集中できなかった自分が締め切り間際になるととんでもなく集中している!なんてことはありませんか?
プロたるもの、締め切り間際に一気にやるという夏休みの宿題的な考えは通用しませんが、タイマーを使って期限を設ければ「締め切り間際のあの集中力を生み出す」ことができます。
まずはライティングを始める前に30分で書ける文章量をイメージし、タイマーで30分を測りながらライティングを始めてください。
30分だと長くてあの集中力が生み出せないという方は、15分でもいいので時間制限を作りチャレンジしてみましょう。
実践方法11:オフィスではだしになってみる
企画案を考えなきゃいけないのに、どうも頭がしゃっきりしない…という状態に陥ることってありますよね。
そういう時は、靴を脱ぎ靴下も脱いで裸足になってみましょう。
足の裏で直に地面の感触を感じることで、脳に心地よい刺激が生まれます。
オフィスの近くに芝生があれば、そこを裸足で歩きまわってみるのも良いでしょう。
実践方法12:軽く筋トレをする
ぼんやりして集中力がないときは、体を動かしてみるのもいいでしょう。
誰もいない会議室や休憩室などで腕立て伏せをしてみてください。
心地よい筋肉疲労とともに、あたまのなかがすっきりする感覚が味わえるはずです。
実践方法13:お昼寝をする
毎日7時間以上寝たり、適度な休憩をとっていたりしても食後には眠気が襲ってくることもあります。眠気をこらえていては集中力が低くなります。そこでオススメなのが『お昼寝』です。
ですが、昼寝をしすぎると頭がボーッとしてしまい逆に集中力がなくなったり、夜寝付きが悪くなり質の良い睡眠が取れなくなったりします。
そうならないためにも、お昼寝は30分以内に留めることが重要です。また、どうしてもお昼寝をする時間が無ければ数分間目を閉じるだけでも眠気を改善する効果があります。
実践方法14:模様替えをしてみる
「思いきって環境を変えてみる」で紹介した、カフェへ行って気分転換するのもオススメですが、毎回カフェに行くとそれがくせになり、自宅で作業することができなくなってしまいます。また、カフェ代もバカになりません。
そこで、オススメなのが模様替えです。
自宅で集中力が落ちてしまうのは、目から入る情報のマンネリ化によるものです。模様替えを行うことで目から入る情報が一新されて集中力の向上につながります。
自宅での集中力が低下してきたら定期的に模様替えをしてみましょう。
まとめ
良質な記事を効率よくライティングするためには、「文章力」、「構成力」などのテクニカルな要素も重要ですが、「気合と根性」、「集中力」などメンタル面も大切です。
今回ご紹介した集中力を高める方法をぜひお試しいただければと思います。
ホワイトベアーブログでは、ライティングスキルを向上させるコーチングシリーズと題して、ライティングに関するさまざまなノウハウ記事をこれからアップしていきます。