家族の一員が何らかの事情で「蒸発・失踪」して行方がわからない、「一家離散」によって家族がばらばらになって、誰がどこで生活しているかわからないといったことがあります。
音信不通になった家族を探し出したいという方は多いですが、その目的は「もう一度会いたい」「安否が心配」「一緒に暮らしたい」といったものから、「親の葬儀に呼びたい」「遺産相続の手続をしたい」など様々です。
いずれにしても、音信不通の家族を探すという捜索は簡単ではありませんし、成功率を高めるためには早めに対処することが重要です。
この記事では、音信不通の家族を探す方法、自力で探す方法から探偵の選び方や費用などについても併せて解説します。
音信不通の家族を自力で探す9つの方法
音信不通の家族を探す方法として自力でおこなうことも可能です。時間や手間はかかりますが、費用はほとんどかかりませんので、時間が許す範囲で試して見る価値はあるでしょう。
9つの方法をご紹介しますので、ご自身のケースにあった方法で探してみましょう。
1. 住民票の除票をもとに住所を特定する
除票とは、転出や死亡などによって住民票から消除されたことを記した書類です。具体的には以下の情報が記載されています。
- 転出後の住所
- 転出した年・月・日
- 本人が死亡している場合は死亡年月日
除票を閲覧できれば、家族がどこで暮らしているか住所を特定できます。ただし、除票の写しを申請できるのは原則本人および本人が委任した人のみです。
しかし、利害関係人であれば交付を受けられるケースがあります。利害とは、例えば相続、金銭問題など契約の権利行使に使う場合などです。
2. 戸籍附票から家族の居場所を探す
戸籍附票は、本籍地の市町村で戸籍の原本と一緒に保管される書類で、その戸籍が作られてから現在に至るまで(除籍されている場合にはそれまで)の住所の移動が記されています。
基本的に過去に同一戸籍であった家族や直系親族であれば離婚していても取得可能ですが、本人の意向により開示が拒否されるケースもあり、その場合は閲覧できません。
役所保管の各種書類を取得することで、信頼性の高い情報を得られる可能性があります。発行してもらうためには附票に記載されている人と申請者の関係性がわかる資料が必要です。
3. チラシやビラを配る
音信不通になった家族がいると思われる場所がある程度推測できているならば、周辺の駅や人通りが多い場所で尋ね人のチラシやビラを配るという方法もあります。
ただし、居住地がわからないまま、適当な場所でやみくもにチラシやビラを配っても空振りや徒労に終わるケースが多いですので、この方法はあくまで地域が予測できている場合のみ有効です。
4. 新聞に「尋ね人」の広告を出す
費用はかかりますが尋ね人の広告を出すという方法があります。新聞広告の「尋ね人」欄は、媒体新聞社や掲載エリアによって費用は変わりますが、数行程度の広告なら数千円〜数万円程度で掲載が可能です。顔写真付きの広告なら数万円~数十万円となるでしょう。
ネットが普及する以前は、新聞を使った人探しは効果的な方法でしたが、現在では特に若者世代で新聞を購読する世帯は減っています。中高年以上の人探しには効果が見込めるケースがありますが、若年層の人探しには不向きかもしれません。
5. 人探しサイトや掲示板を活用する
インターネットが普及した現在では、人探しサイトの掲示板を利用するのも、音信不通の家族を探す一つの方法です。無料で掲載できるサイトがほとんどですので費用もかかりません。SNSと連携している人探しサイトもあるので、拡散によって手がかりが得られることも期待できます。
ただし、ネットの無料サイトならではのデメリットについても理解しておく必要があります。例えば、時にデタラメな情報が寄せられたり、誹謗中傷を受ける可能性もあります。
情報の信頼性を見極めながら利用する必要があるでしょう。
6. 職場の同僚や親しい友人に尋ねる
音信不通になった家族の職場の同僚や同級生など、家族以外の親しい人に聞き込みをおこなうのも自分でできる調査方法です。
中でも、行方が分からなくなった当時に親しくしていた人物は、家族にも話せなかった悩みを知っていたり、日頃の様子など、捜索の手がかりを持っている可能性があります。
同僚や友人にとっても行方がわからないのは心配な出来事です。積極的に情報提供に協力してくれるかもしれません。
7. 検索エンジンを使って探す
検索エンジンを使って情報を集めるのは人探しに有効な方法の1つです。
- GoogleやYahoo!などの検索エンジンで「名前+学校名」などを検索する
- Googleの「画像検索」を利用する
検索エンジンを利用すれば、インターネット上に公開されているあらゆるサイト情報や、SNS情報を一括して横断的に検索することができます。特にGoogleの画像検索は名前を入力すれば、高精度で該当する人の画像を一覧表示してくれます。
また、Googleパーソンファインダーは名前や携帯番号から安否確認ができます。まだまだ登録数は少ないですが試してみるのも良いでしょう。検索エンジンを使った人探しは誰でも無料に簡単にできる方法ですので利用してみましょう。
8. 警察の行方不明者情報を利用する
警察は民事事件的な人探しの捜索はおこなってくれませんが、行方不明者に関する「情報提供のお願い」などには対応してくれます。
各県警察によって対応方法は異なりますが、ホームページで情報提供を呼びかけてくれます。お住まいの県警や失踪した家族がいそうな県警に問い合わせて、情報提供を呼びかけてみるとよいでしょう。
9. SNSを使って探す
SNSを利用する方法も、音信不通(行方不明)の家族を探すために非常に有効な手段です。
自ら尋ね人の投稿をおこない、そこから手がかりを探すのはもちろんですが、SNSには情報提供を呼びかけたり、拡散を依頼することもできます。特にツイッターは拡散効果が期待できます。
下記はSNSを利用した情報提供・拡散を求める投稿の一例です。また#(ハッシュタグ)を使用すれば拡散が期待できます。SNSでは、同じように行方不明者を探している人もたくさんいますので、協力してくれるかもしれません。
◯月◯日◯時△△市の自宅で顔を合わせたのを最後に、弟が行方不明となってしまいました。氏名
特徴(身長・服装など)行方がわからなくなって2日間、警察協力のもと現在も捜索を続けています。
事件・事故に巻き込まれている可能性を視野に、一人でも多くの方からの情報提供を頂ければと思います。どんな些細な情報でも結構です。何かお気づきの際には@@@までご連絡ください。
また1人でも多くの方にお力添え頂きたいという思いから、こちらのツイートの拡散をお願いいたします。
#行方不明#家出#人探し#尋ね人#拡散希望#△△市
専門家に依頼して家族を探す方法
人探しの専門家と呼ばれるのは大きく、「警察」「弁護士」「探偵/興信所」の3つです。それぞれ音信不通の家族を探す場合の注意点について説明します。
警察に相談する
警察は市民からの依頼を受ければ刑事事件に関する捜査はおこないますが、民間の問題には介入しません。音信不通の家族が何らかの犯罪に巻き込まれたケースならば、捜索はおこないますが、自らの意思で失踪し行方がわからないような事案は対応しません。
そのため、事件性があるならばすぐに警察に相談することをおすすめしますが、民事事件に該当するようであれば、前項でご説明した「警察の行方不明者情報提供」だけにとどまることになるでしょう。
弁護士に依頼する
弁護士には弁護士法で定められた、「弁護士会照会」という制度があり、住民票や公的書類などの開示請求権があります。そのため、弁護士に依頼すれば、かなりな高確率で失踪した家族の住所を調べることができるでしょう。
ただし、弁護士は人探しだけに対応することはできません。弁護士会照会を利用するためには、個人の権利を守ったり、契約を遂行するための依頼理由が必要です。
例えば、「失踪した兄との金銭トラブルを解決したい」「遺産相続人の妹を探したい」といった法律の業務依頼であれば、弁護士会照会による住所特定が可能になります。
人探しのプロである探偵に依頼する
探偵は国が認めた調査業務を請け負うプロです。音信不通の家族を探したいといった依頼をすれば、「インターネット調査」「データ調査」「聞き込み調査」「尾行・張り込み調査」などにより、対象者を探し出します。7割・8割という高確率で対象者を発見できます。
探偵は、警察と違って事件性がなくても人探しの依頼を受けてくれます。また、弁護士のように住所を特定する際に、法的手続きと合わせての依頼が必要ということもありません。
つまり、自力で家族を探すのが困難な場合には探偵に依頼するのがもっとも適切な方法ということが言えます。
探偵に依頼するメリットとデメリットは?
探偵に音信不通の家族探しを依頼するメリットは以下の点があげられます。
- 対象者にバレずに調査ができる
- 人探しの成功率が高い
- 調査完了までのスピードが早い
一方デメリットは以下の点です。
- 費用がかかる
- 人探しは証拠が少なければ時間や費用が余計にかかる
- 成功率は100%ではない
探偵の家族を探すための費用はいくら?
音信不通の家族を探す場合、探偵の費用は「着手金+成功報酬」という料金体系が多いです。費用は案件の難易度によって変わりますが、人探しの相場は大体20万円~100万円ほどが多くなっています。
例えば着手金20万円+成功報酬は50万円といった相場感となります。注意したいのは、費用プランについてです。探偵は「調査時間×人数」という時間制料金プランが一般的ですが、音信不通の人探しの場合、ある程度時間がかかるケースが多いため、時間制だと割高になることがあります。
費用の支払いリスクが少ないプランを提案してもらいましょう。
探偵選びで重要なポイントは?
すべての探偵が音信不通の家族探しのような行方調査に強いわけではありません。大半の探偵は浮気調査が専門です。人探しは独自のノウハウが必要な業務ですので、その調査に詳しい探偵を選ぶことが重要です。
大手の探偵事務所のように調査員のスキルが高く、全国をくまなく調査できるようなネットワークを持つ事務所が人探しにはおすすめです。そのような探偵事務所に依頼することで、結果的に調査は短期間で終わり、費用も抑えられる可能性が高くなります。
音信不通の家族を探す際の注意点
音信不通の家族を探したいからと言って、調査する側が一方的に探すことでトラブルになるケースがあります。注意点についてご説明します。
対象者が探してほしくないときの対処法
前項で説明した「チラシ配り」「尋ね人の広告」「SNSを使って情報収集」など、自力で人探しをすることで、対象者(家族)が気づく可能性があります。
その人が「もう家族には会いたくない」「探されるのは迷惑」と感じたら、さらに行方をくらます可能性があります。せっかく自力で探した時間が無駄になり、心象も悪くしてしまいます。
相手が探してほしくないかもしれない場合、自力での調査はあまり深追いせずに、探偵に任せるのがよいでしょう。探偵ならば、バレずに対象者の所在を突き止めて、どのような生活をしているのかをあらかじめ調べて報告してくれます。
迅速に捜索を開始することが音信不通(行方不明)の家族を探すポイント
人探しは様々な依頼内容やケースがありますが、共通して言えることは「捜索を始めるのは早ければ早いほど良い」ということです。
人は時間とともに容姿や風貌が変わります。証拠も時間の経過とともに劣化していきますので、早いほうが手がかりも得やすく、早く見つかる可能性が高くなります。特に事件・事故のケースや自ら消息を絶った場合では、時間との戦いになるケースもあります。
できるだけ早いタイミングで人探しを始めることをおすすめします。
原一探偵事務所 | 総合探偵社クロル | HAL探偵社 | |
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調査実績 | 10万件~ | 3.2万件~ | 5万件~ |
ローン | ○ | ○ | ○ |
クレジットカード | JCB, visa, Master, AMEX | JCB, visa, Master | JCB, visa, Master, AMEX |
相談方法 | 出張、オンライン可 | 出張、オンライン可 | 出張相談可 |
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まとめ
音信不通の家族の行方がわからないことで心労をかかえている方もいらっしゃるでしょう。人探し調査は難易度が高いケースも多く、時間が経つことで、さらに調査は難しくなります。
できるだけ早く目的である家族の所在を突き止めるためには、優秀な探偵に依頼して調査を成功させることをおすすめします。探偵SOSでご紹介する探偵・興信所は人探しに強い事務所ばかりです。
無料相談に対応していますので、まずは探偵と話しをすることから始めてみてはいかがでしょうか。