ChatGPTやNotebookLMといったAIのおかげでコーディングが非常に楽になりました。
AIは信用ならないと思っている人もいるかもしれません。確かにAIのコードそのままではエラー吐くこともありますが、それで困るのは100%AIに頼り切る場合です。
AIに雛型を作って貰い最終調整は自身で行う、自作したコードがエラーになった場合にデバッグをAIに任せるといった具合にAIと人間が共同で作業すれば問題ありません。
筆者が使用しているAIサービス
ChatGPT、NotebookLM、VSCODEのCopilotを使っています。
ChatGPTとCopilotはほぼ同じ(CopilotのモデルがGPT-4o)なので気分で使い分けています。NotebookLMはGASなどのリファレンスを読み込ませてコードを書いて貰っています。
どういう時にAIの力を借りるか
プログラムを書いて貰う
簡単な作業以外は全てAIに助けを求めています。自分でコードを書くのは面倒なので。
例えば、以下のプロンプト(AIに対する指示)を入力しました。(チャット日時は2025/06/24)
WPの各投稿画面にJSとCSSを入れる設定をしたい カスタムフィールドでCSSとJSの二つの入力欄を作成(高さは4行) その内容を記事に出力する
ChatGPTの回答したコードがこちら。そのままで動作します。(WP6.8.1)
複数人で管理しているサイトであれば管理者ユーザ限定にした方が安心ではあります。これの実装方法もAIに聞きましょう。
function add_custom_code_meta_boxes() { add_meta_box( 'custom_code_meta_box', 'カスタムCSSとJS', 'render_custom_code_meta_box', 'post', 'normal', 'high' ); } add_action('add_meta_boxes', 'add_custom_code_meta_boxes'); function render_custom_code_meta_box($post) { $custom_css = get_post_meta($post->ID, '_custom_css', true); $custom_js = get_post_meta($post->ID, '_custom_js', true); ?> <p><label for="custom_css">カスタムCSS</label></p> <textarea name="custom_css" id="custom_css" rows="4" style="width:100%;"><?= esc_textarea($custom_css); ?></textarea> <p><label for="custom_js">カスタムJS</label></p> <textarea name="custom_js" id="custom_js" rows="4" style="width:100%;"><?= esc_textarea($custom_js); ?></textarea> <?php } function save_custom_code_meta_boxes($post_id) { if (array_key_exists('custom_css', $_POST)) { update_post_meta($post_id, '_custom_css', $_POST['custom_css']); } if (array_key_exists('custom_js', $_POST)) { update_post_meta($post_id, '_custom_js', $_POST['custom_js']); } } add_action('save_post', 'save_custom_code_meta_boxes'); function insert_custom_code_in_head() { if (is_single()) { global $post; $custom_css = get_post_meta($post->ID, '_custom_css', true); if (!empty($custom_css)) { echo '<style>' . $custom_css . '</style>'; } } } add_action('wp_head', 'insert_custom_code_in_head'); function insert_custom_code_in_footer() { if (is_single()) { global $post; $custom_js = get_post_meta($post->ID, '_custom_js', true); if (!empty($custom_js)) { echo '<script>' . $custom_js . '</script>'; } } } add_action('wp_footer', 'insert_custom_code_in_footer');
管理者画面にカスタムフィールドが追加され、それぞれコードを入れるとページに挿入されます。
デバッグをして貰う
例えば、自社運営のサイトで少し前に発生していたこちらのNotice文。
これをAIに投げると改善方法を教えてくれます。(パスは一部非表示)
Notice: Function _load_textdomain_just_in_time was called incorrectly. Translation loading for the smart-custom-fields domain was triggered too early. This is usually an indicator for some code in the plugin or theme running too early. Translations should be loaded at the init action or later. Please see Debugging in WordPress for more information. (This message was added in version 6.7.0.) in ***/wp-includes/functions.php on line 6121
教えて貰った回答がこちら。
_load_textdomain_just_in_time 関数が 早すぎるタイミングで実行されているために、翻訳ファイルの読み込みが正しく処理できないという警告です。 対象:smart-custom-fields というプラグインの翻訳読み込み 原因:WordPress の "init" アクションより前に load_textdomain() などが呼び出されている
WP本体のバージョンアップで追加された機能にプラグインのアップデートが追い付いていないために発生したNoticeです。プラグインのアップデートを待てば問題ありません。(Noticeはデバッグ機能を有効にしないと画面に表示されないため影響がない)
見てすぐに分かるエラーであれば自身で治せば良いですが、分からなかったらAIに任せた方が早いです。
AI利用時の注意点
機密情報を入力しない
チャット内容をAIの学習に利用するかは設定画面で選べることが多いですし、セキュリティ対策もきちんとしています。それでも万が一を考えるのなら機密情報は入力すべきではありません。
特にコードの改善をAIに依頼する際にコード全体をコピペしがちですが、その中に機密情報が無いかは確認しておくべきです。
誤情報に気を付ける
AIの回答は間違っているという前提で作業してください。
最近ではAIも進化しており的外れな回答は減りましたが、古い情報を答えてくるケースは多々あります。直近のアプデにより非推奨・使用不可になった関数を使ったりします。
いきなり公開サイトに実装するのではなく、まずテスト環境で確かめるべきです。