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闇金が弁護士に相談しても意味ないと言う本当の理由とは?正しい解決方法も解説

この記事でわかること
  • 闇金問題を解決するためには弁護士への相談・依頼が有効である
  • 闇金が「弁護士に相談しても意味ない」と言うのは脅し文句に過ぎない
  • 弁護士選びを間違えるとスムーズに解決できないこともある
  • 弁護士費用の支払いが厳しいときは分割払いや後払いが可能な事務所を探すとよい

闇金から借りたお金を返せず、脅迫的な取り立てを受ける人は後を絶ちません。中には、闇金業者から「弁護士に相談しても意味ない」などと言われ、独りで悩みを抱えている方もいらっしゃることでしょう。

結論から言いますと、違法な貸し付けや取り立てを行う闇金とのトラブルを解決するためには、法律の専門家である弁護士のサポートを受けることが最も有効です。

この記事では、闇金が「弁護士に相談しても意味ない」と言う本当の理由や、闇金問題の正しい解決方法について、わかりやすく解説します。

闇金が弁護士に相談しても意味ないと言う理由

闇金に弁護士に相談しても意味ないと脅される女性の漫画

闇金は、返済が滞った借主に対して「弁護士に相談しても意味ない」と脅すことがありますが、この言葉は嘘です。闇金も、嘘を承知で脅迫しているのです。

その理由として、以下の4つのことが挙げられます。

弁護士が介入するとお金を回収できなくなるから

弁護士は依頼を受ければ、闇金に対して受任通知をします。受任通知とは弁護士が依頼人の代理人となって、すべての交渉窓口になることを示す通知です。

これは弁護士に無断で依頼人に連絡すれば法的措置を取るということが含まれた通知です。弁護士が介入すると闇金は借主に対して直接、取り立てることが難しくなってしまいます。

闇金としては借主が弁護士に守られることを最も恐れます。そのため、普段から借主に対して、弁護士に相談させないために脅したり嘘をついたりして、阻止しようとするわけです。

営業ができなくなるから

弁護士が介入した後も借主に対する取り立てを続けると、弁護士は闇金が営業できなくなるように、しかるべき措置をとります。

具体的には、闇金が使用する携帯電話を利用停止にしたり、銀行口座を凍結させたりする手続きを行うのが一般的です。

闇金のほとんどは第三者名義の携帯電話や銀行口座を使用していますが、これらを入手するためにはコストがかかる上に、違法行為なのでリスクも負います。そのため、営業に支障をきたしてしまうのです。

逮捕されるおそれがあるから

闇金による営業上の行為は、以下のようにさまざまな犯罪に該当することが多く、刑事告訴されると逮捕されるおそれがあります。

罪名と行為の内容
出資法違反 法外な金利(年109.5%超)による利息を要求する
貸金業法違反 貸金業の登録をせず不特定多数の人にお金を貸す、違法な取り立て(早朝や深夜、第三者への請求など)、違法な広告、勧誘など
脅迫罪
恐喝罪
取り立ての際に脅す(脅迫罪)、脅してお金を支払わせる(恐喝)など
暴行罪
傷害罪
取り立ての際に暴力を振るう(暴行罪)、怪我を負わせる(傷害罪)など
名誉毀損罪 個人情報をインターネットで拡散するなど
組織犯罪処罰法違反 闇金が得た不法な収益を他人名義の口座に移して隠す

刑事告訴の手続きには専門的な知識を要する上に、被害者自身が告訴をしても、なかなか警察に受理してもらえないことも少なくないのが実情です。

しかし、弁護士は刑事告訴の手続きもサポートします。弁護士が手続きを行うことでスムーズに受理されやすくなりますし、闇金が逮捕される可能性も高まります。

脅せば支払う借主が多いから

実際のところ、闇金が「弁護士に相談しても意味ない」と脅すことで、支払いをする借主は多いです。

借主のほとんどは、弁護士が闇金に対して何をしてくれるのかなど知らないため、闇金の言うことを真に受けて、「支払うしかない」と考えてしまうためです。

闇金は借主を脅して精神的に追い込み、「支払うしかない」という気持ちにさせて、お金をむしり取ります。

そして闇金は借り主に対してダメを押すように「弁護士に相談しても意味ない」と言うセリフをよく吐きますが、これはあくまで脅し文句のひとつに過ぎないということを理解する必要があります。

闇金が弁護士に介入させないためによく使う他の手口とは

弁護士が介入すると闇金はお金を回収できなくなってしまうため、それを回避するために、闇金はさまざまな脅し文句を使います。次のような手口が代表例です。

  • 法律など関係ない。弁護士に依頼しても取り立ては止めないぞ
  • 弁護士は金のためにやってるだけ。高額の費用を払えないだろう
  • 弁護士に払う金があるなら返済に充てろ
  • 家族がどうなっても知らないぞ
  • 個人情報をネットで拡散するぞ

弁護士費用についての脅し文句は、いっけん、もっともらしく聞こえるかもしれませんが、詭弁です。弁護士に依頼するためには費用がかかるのも事実ですが、闇金トラブルの解決を図るための必要経費と考えれば安いものです。

闇金は事あるごとに弁護士という言葉を出して「相談しても意味ない」「相談したら追い詰めるぞ」といったように脅しをかけてきますが、これは弁護士に相談してほしくないための口実や裏返しなのです。

闇金問題で弁護士に相談・依頼する意味とは?5つのメリット

闇金の言うことを真に受けてしまう方も多いですが、実際には、弁護士に相談・依頼することで以下の5つのメリットが得られます。

悪質な取り立てや嫌がらせが止まる

弁護士は、依頼を受けるとすぐ闇金に連絡し、悪質な取り立てや嫌がらせを止めるように交渉します。必要に応じて、携帯電話の利用停止や銀行口座の凍結、刑事告訴などの法的措置もとります。

闇金も、弁護士に依頼した借主からはお金を回収できないことを知っているため、多くの場合は弁護士が介入した段階で諦めます。そのため取り立てや嫌がらせが止まります。

返済から解放される

先ほどもご説明したとおり、闇金から借りたお金を返済する必要はありません。

しかし、一人で対応していると、闇金は脅迫的な取り立てや悪質な嫌がらせを止めません。それにより、「返済するしかない」「逃げられない」といった精神状態に追い込まれてしまうのが実情です。

弁護士に依頼すると取り立てや嫌がらせを止めてもらえるので、返済から解放されます。

返済したお金を取り戻せることもある

闇金に対する返済義務はありませんので、既にいくらか返済した場合、そのお金は闇金の不当利得となります。

不当利得とは、法律上の原因がないのに得た利益のことであり、支払った側はその返還を請求することが可能です。

借主本人が闇金に対して返還を請求しても相手にされませんが、弁護士から返還を請求すると、闇金が刑事告訴などの法的措置を恐れて返還してくる可能性があります。

闇金とのやりとりや法的措置を一任できる

弁護士に依頼すると、その問題に関するすべての手続きを代行してもらえます。闇金とのやりとりも、法的措置も、弁護士が代理人として行ってくれるのです。

借主が自分で闇金と直接交渉する必要はありませんし、法的手続きに関する専門的な知識も不要です。弁護士に任せることで、闇金問題の解決を図ることができます。

闇金以外の借金も含めて全面的な解決が可能となる

闇金から借り入れをしている方は、消費者金融など闇金以外からの借金も抱えていることが多いものです。弁護士に依頼すれば、闇金以外の借金も含めて、全面的に借金問題の解決を図ることが可能となります。

正規の金融機関や貸金業者からの借金については返済義務がありますが、債務整理によって減免することができます。

具体的には、減額すれば返済可能な場合は任意整理や個人再生で解決できますし、到底返済不能な場合でも自己破産で解決できる可能性があります。

債務整理の手続きは複雑ですが、弁護士に依頼すれば全面的にサポートしてくれます。どの手続きが適しているかは状況により異なりますが、弁護士に相談するだけでも、最適な解決方法が分かります。

闇金問題を解決するためには弁護士選びが重要

闇金問題で弁護士に相談することには重要な意味がありますが、相談する弁護士は慎重に選ばなければなりません。なぜなら、すべての弁護士が闇金問題を取り扱っているわけではないからです。

闇金問題を解決するためには闇金に強い弁護士を選ぶことが重要です。闇金に強くない弁護士に相談すると、文字どおり「意味ない」ことにもなりかねませんので、注意しましょう。

闇金に強い弁護士の特徴

闇金に強い弁護士の特徴として、以下のことが挙げられます。

  • 闇金問題の解決実績が豊富
  • すぐに動いてくれる
  • 説明が分かりやすく、話しやすい
  • 無料相談に応じている
  • 料金体系が適切かつ明瞭

最も注目すべきポイントは、実績が豊富にあるかどうかです。闇金問題を解決に導いた実績を豊富に有する弁護士は、他のポイントも満たしていることが多い傾向にあります。

とはいえ、一概には言えませんので、無料相談を利用した際に上記の各ポイントをチェックしてみましょう。

闇金に強い弁護士の探し方

弁護士を探す際には、知人から紹介してもらったり、弁護士会や自治体が開催する法律相談を利用したりすることもできますが、これらの方法で紹介してもらった弁護士が闇金問題に精通しているとは限りません。

闇金に強い弁護士を探すには、インターネットで検索してみるのがおすすめです。ホームページに闇金問題の実績が掲載されていたり、闇金問題に関する解説記事が豊富に掲載されていたりする事務所の弁護士は、闇金問題に力を入れていると考えられます。

気になる事務所には無料相談を申し込むとよいでしょう。そして、もし可能であれば、複数の事務所で無料相談を利用することをおすすめします。複数の弁護士に相談してみて、ご自身と最も相性が合う弁護士を選ぶことも可能となるからです。

弁護士に相談・依頼する唯一のデメリットは費用がかかること

弁護士に相談・依頼するためには、どうしても相応の費用がかかってしまいます。相談料は無料の事務所も少なくありませんが、完全無料で闇金問題を解決してくれる弁護士はいません。

弁護士費用については、以下の点にご注意ください。

弁護士費用の相場

闇金問題を解決するための弁護士費用としては、1社あたり5万円前後が相場です。

ただし、弁護士費用の金額は、どの弁護士に依頼するかによって異なりますし、事案の内容によっても異なります。

「1社あたり5万円前後」という金額は、あくまでも平均的な目安として参考になさってください。

費用を用意できないときの対処法

闇金問題の弁護士費用は、「1社あたり5万円前後」を、依頼時に一括で支払うのが原則的です。

ただし、支払い方法も事務所によって異なります。着手金・報酬金に分けて請求する事務所もあれば、分割払いや後払いに応じる事務所もあります。

すぐに費用を用意できない場合は、分割払いや後払いが可能な事務所を選ぶとよいでしょう。

また、闇金以外にも借金を抱えている場合は、債務整理も併せて依頼することが有効です。闇金以外の債権者に対しては、弁護士がすぐに受任通知を送付してくれます。これが債権者に届くと、取り立てと返済がいったんストップします。一時的に返済する必要がなくなりますので、弁護士費用を支払いやすくなるでしょう。

弁護士以外で闇金問題を相談できる窓口

最後に、闇金問題について、弁護士以外の相談先もご紹介しておきます。

司法書士

司法書士も法律の専門家であり、闇金問題に力を入れている司法書士も数多くいます。闇金問題の解決実績が豊富な司法書士に相談・依頼すれば、弁護士と同様の方法で解決を図ってもらえます。

司法書士は弁護士とは異なり、「闇金1社あたり140万円」を超える金額を請求されている案件は取り扱えません。しかし、闇金で140万円も借りるケースは稀ですので気にしなくて構いません。

インターネットで闇金に強い法律事務所を探す際には、司法書士事務所も視野に入れるとよいでしょう。

警察

警察も違法な闇金の検挙に力を入れているので、闇金の被害に遭った場合は相談に乗ってもらえます。

ただし、実害が生じていない場合、警察は「民事不介入の原則」により動いてくれませんし、被害届を提出しても、すぐには動いてくれないことも多いです。

身の危険を感じるような被害を受けたときには警察に相談するのが有効ですが、闇金問題の根本的な解決にはつながらない可能性が高いということも知っておきましょう。

国民生活センター・消費生活センター

闇金とのトラブルについては、全国の国民生活センターや消費生活センターでも、無料で専門の相談員に相談することができます。金融機関や消費者金融などからの借金問題について相談することも可能です。

ただし、国民生活センターや消費生活センターでは、トラブルの解決を依頼することはできません。基本的には、トラブルの原因や解決方法についての一般的なアドバイスを受けられるだけです。

専門家によるサポートが必要なケースでは、弁護士や司法書士への相談をすすめられます。

まとめ

闇金が「弁護士に相談しても意味ない」と言うのは、脅し文句に過ぎません。借主を逃さず、精神的に追い込んでお金を支払わせるために、このような脅し文句を用いているのです。

弁護士に相談することは、闇金問題を解決するために最も有効な方法です。闇金の言うことを鵜呑みにして一人で対応していると、莫大な金額をむしり取られる可能性が高いことに注意が必要です。

闇金からお金を借りてトラブルに巻き込まれてしまったら、闇金に強い弁護士へ早めにご相談の上、闇金問題の解決図りましょう。