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ソフト闇金の高額融資を利用する危険性とは?借り入れをする前に知るべきこと

ソフト闇金の高額融資を利用する危険性とは?
この記事でわかること
  • 高額融資を謳うソフト闇金の勧誘方法
  • ソフト闇金とはどのような貸金業者なのか?
  • ソフト闇金の高額融資を利用する前に知っておきたい危険性
  • ソフト闇金が高額融資をする条件

日常生活の中で、冠婚葬祭、事業資金、子供の教育費など、急にまとまったお金が必要になることがあります。そんなときに借り入れをしたいと思っても「限度額いっぱい」「ブラックに登録済」という方は金融機関からの借り入れは困難です。

そこで「闇金」という選択肢が浮上しますが、「利息が高い」「取立てが怖い」などの理由から、さすがに手を出さないほうが良いと考えるのが一般的です。一方で「ソフト闇金」ならば、対応は親切そうだし、高額融資も期待できそうだからと利用をする人は多いようです。

しかし、ソフト闇金から融資を受けるのは危険が伴います。高額融資となると、さらにリスクが高まります。利用しようと考えている方は思いとどまってください。また、借りてしまった方はすぐに取引停止を検討しましょう。

融資条件に高額融資を謳う「ソフト闇金」の勧誘手口

ソフト闇金はSNSやホームページからお客を勧誘しますが、違法業者でありながら、驚くほど堂々と「闇金」を名乗って運営しています。それを見た利用者は「ソフト闇金」ならば高額融資をしてくれるのではと期待するようです。

その理由はソフト闇金のホームページに記載されている融資条件にあります。そのホームページには、以下のようにメリットを説明し優良店を装い勧誘の手段にしています。

【高額融資可】
多くのソフト闇金は初回の融資は原則5万円までというのが基本で条件を備えた債務者の場合30万円程度融資できるとしています。

【先引き無し】
先引きとは金利の先払いのことです。闇金は融資の際に金利を先払いさせて、差し引いた残額を利用者の銀行口座に入金します。「先引きをしない」とことで利用者を安心させるのが手口です。

【即日融資】
「最短30分審査」「即日入金」など、至急お金が必要な人に利用させるために即日融資します。

【ブラック可/保証人不要】
ソフト闇金の利用者の大半はブラックの人たちです。融資の審査は甘く保証人や担保を取ることもありません。

【来店不要/全国対応】
ソフト闇金の特徴は対面営業を行わないことです。そのため、電話、メールでやり取りをおこないますので営業スタイルは全国対応が基本になります。

【金利(利息)】
ソフト闇金の利息の多くはトサンをうたっています。10日で3割の利息がつく計算です。十分暴利ですが、さらにトゴ、週3というようなさらに超高金利もあります。

そもそもソフト闇金とは

ソフト闇金とは、一般の金融機関のように対応がソフト(やさしく丁重)で親切な対応を売りにしている貸金業者です。SNSや掲示板などネットを使って集客をおこない、携帯電話だけで営業・やり取りをおこなうのが特徴です。

2000年頃から闇金トラブルが続発して社会問題となりました。そこで警察は取り締まり強化をおこない闇金業者は激減しましたが、一部の業者が検挙されないために考え出したのが「ソフト闇金」です。

ソフト闇金は、親切を装おうとともに柔軟な対応をすることで利用者を安心させます。警察や弁護士に相談させないようにするために優しい態度で接するわけです。

しかし、その実態は「超高額金利」「違法貸金業」をおこなっている闇金と何ら変わりありません。支払いができなくなるといつ態度が豹変するかわかりません。犯罪に加担させられるようなケースもあります。いくらお金に困っても「ソフト闇金」は利用してはいけません。

ソフト闇金が高額融資をするケース

ソフト闇金は親切だから高額融資をしてくれるだろうと考えるのは早計です。高額融資をしてもしっかり回収できなければ大損をするためカモにしか融資しません。

いいカモになりそうな利用者にはまとまった金額を融資しますが、そうでなければ低額しか融資しません。

高額融資を受けられやすい人

ソフト闇金は30万円を高額融資の目安としていますが、借り手の職業や資産の状況によってはさらに高額を貸してくれることもあります。以下のような条件の人や配偶者がいる人は融資を受けることはできるでしょう。

【高額融資を受けられやすい人】

  • 公務員
  • 大企業に勤める会社員
  • 自営業者
  • 持ち家・不動産を持つ人
  • 主婦(夫が一般企業勤務)
  • 親と同居している人

高額融資を受けられない人

以下のような人には、ソフト闇金も高額融資はおこないません。初回取引は最高でも5万円程度の融資しか受けられないと考えたほうが良いでしょう。融資をしたものの借り手が「返済できなくなった」「借りパク(借り逃げ)する」という回収できないリスクを警戒するためです。

  • 無職者
  • 低収入
  • 多重債務者
  • 単身生活者

ただし、ソフト闇金によっては「無収入者」「生活保護受給者」「外国籍」などには融資しない店舗があります。しかし、多くは返済能力が低くても新規の利用者は歓迎しています。

ソフト闇金の高額融資を利用する危険性

ソフト闇金からの融資は、言うまでもなく高リスクですが、融資額が高額になるほど、その危険性は高くなります。その理由は、「利息が短期間で膨れ上がる」「返済が滞ったら厳しい取立てをおこなう」からです。

以下でソフト闇金の高額融資を利用する危険性についてご紹介します。

返済額が短期間で膨れ上がる

ソフト闇金はトサンという10日で3割の金利で貸し付ける業者が多くなっています。また、中には10日で5割のトゴという超高金利を設定する店舗もあります。

例えば、トサンで30万円借りたら3ヶ月後の返済額は300万円を超えます何と10倍に膨れ上がるわけです。借入額が大きければ、それだけ複利の利息が膨れ上がるスピードが早くなります。

返済しなければ厳しい取立てに豹変する

ソフト闇金は、毎月きちんと利息を返済する人に対しては丁寧でソフトな対応をします。また、利息満額を返済できなくても、毎月少しでも返済しようとする借り手に対しては寛容です。それは細く長く利息を払わせようという考えからです。

しかし、高額な融資をしたけれど、返済しない借り手に対しては態度が豹変します。一般的な闇金同様に毎日電話して暴力的で容赦ない取り立てをおこなうようになります。

取り立て屋に債権が譲渡される

ソフト闇金は実際の店舗を持たずに全国さまざまな場所で営業を行っています。そのため、返済しない利用者が遠い場所に住んでいる場合、家や職場に直接取立てに行くことは困難です。そのようなときには、取り立て屋と呼ばれるような闇金に債権を譲渡することがあります。

取り立て屋はその名の通りで厳しい催促を行います。返済しない利用者には過酷な労働・違法な仕事をさせたり、女性には風俗で働くように強要することもあります。

どうしても高額融資が必要な場合の相談相手

家族や知人に相談する

借金が必要な際にはできるだけ貸金業者からの借り入れは避けたほうが良いです。当然ながら高い利息が付きますので返済が厳しくなります。

違法金利の闇金なら尚更です。家族や知人に頼れる人がいる場合、恥を忍んででも正直に相談して借り入れをおこなうのが一番です。

自治体に相談する

自治体には公的融資制度という個人向けと法人向けの融資制度があります。個人の場合は、生活福祉資金、母子福祉貸付、教育一般貸付、葬儀代の受給、緊急小口貸付などの融資制度があり、法人の場合は、日本政策金融公庫、信用保証協会、商工会議所などの融資制度があります。

それぞれ、お住いの自治体によって制度が異なりますので、まずは自治体の窓口にご自身の借金の悩みを相談することから始めましょう。

【参考】『生活福祉資金貸付制度』(厚生労働省)

高額融資の返済でトラブルになった場合の対処法

これまで説明したようにソフト闇金に融資を受けるのことは大きなリスクがあります。違法な貸金業者には絶対に借りないという強い意志が必要ですが、万が一、借りてしまってトラブルに巻き込まれたら以下のような対処を検討しましょう。

警察に相談

違法で暴力的な取立てを受けたら迷わずお住まいの警察の悪質商法相談窓口に相談しましょう。事件性があれば警察はすぐに動いてくれます。ただし、事件を立証できる証拠がなければ対応が遅い場合があります。

弁護士・司法書士に相談

違法な利息で返済が厳しい、取立てを止めて欲しい、闇金との関係を断ち切りたいときには弁護士・司法書士のような専門家に相談するのが適切です。専門家は闇金対応をビジネスとして請負いますので解決まで迅速にサポートしてくれます。

まとめ

ソフト闇金ならば高額融資してくれるだろう、返済や取立てはさほど厳しくないだろう、という楽観的な考えは禁物です。ソフトな対応を装いますが実際は闇金です。借り入れしたことにより借金地獄におちいる可能性が高くなります。

緊急でまとまったお金が必要な場合は、一時の恥は捨てて家族や友人・知人、地域の自治体に相談するなどして、違法な貸金業者からは借りないことが大切です。

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