- 闇金問題解決後に闇金から連絡が来たら無視してかまわない
- 貸金業者を装った闇金に注意する
- 闇金と連絡可能な電話番号は変更する
- 困ったら闇金問題に詳しい専門家へ再依頼する
闇金への返済が完済したのも束の間、その後に「知らない金融業者から営業電話が来るようになった…」「融資案内メールが頻繁に送られてくる…」ということがあります。
これは、闇金解決後によくある「業者の勧誘手口」です。うっかり、電話やメールに対応してしまったばかりに、またもや借り入れしてしまうはめに陥る方は少なくありません。
そうなると、またもや借金生活に逆戻りで闇金からの取立て・催促に悩まされる日々が続きます。この記事では、闇金問題が解決した後になぜ勧誘が増えるのか?勧誘の手口とトラブル、対処方法について解説します。
闇金はカモを逃さない解決後もあきらめない
闇金にとって、一度でも利用したお客は“上顧客”です。そのような利用者は再度、借入れをする可能性が高いからです。そのため、顧客情報は闇金業者間で取引されることがあります。
闇金は顧客予備軍のカモを逃しません。どんな方法でアプローチしてくるのでしょうか。
屋号を変えて勧誘してくる
取引が終わったからと言って、その闇金にとっては、あなたが顧客候補であることは変わりありません。以前に借入れをした闇金が店名を「○○金融」から「○○キャッシングサービス」という屋号に変えるなどして、しつこくアプローチしてくることがあります。
関連する闇金業者から勧誘がくる
闇金の中には、母体の組織があって、そこから末端組織に枝分かれして運営しているグループがあります。その場合、過去に借入れした利用者の名簿が共有されるため、解決後にもグループ内の別な闇金が電話・メールにより勧誘してくることがあります。
名簿をもとに別な闇金から勧誘がくる
闇金にとって債務者の名簿は“金のなる木”です。名簿は「銀行口座」「携帯電話」とともに闇金の3種の神器と言われています。
一般的に、債務者の名簿は正規の「消費者金融」「ローン会社」などから流出するケースが多く、それを名簿業者が販売しています。そこでは、過去に闇金を利用した人の名簿も同様に取引されています。
その名簿を買い取った新たな闇金から勧誘が来るという仕組です。
解決後によくある手口と被害に遭うケース
闇金が解決した後に、再度被害に遭うのが以下のようなケースです。
小口金融のソフト闇金からの融資
小口金融とは数万円単位という少額の融資をおこなう闇金の手口です「少額の融資なら返済できるから大丈夫だろう」という安心感につけ込むのが小口金融です。
このように闇金解決後も緊急なお金が必要な人に「即日融資」「3時間以内に振り込み」のような巧妙な勧誘を行います。しかし、絶対に借り入れてはいけません。
個人間融資を利用したら闇金だった
個人間融資を利用したら、貸手が闇金融だったというケースもあるため注意が必要です。個人間融資とは、銀行や消費者金融を通さずに、個人間でお金の貸し借りをする行為です。
個人間融資は近年、TwitterなどのSNSやインターネット掲示板経由で利用している人が増加していますが、ほとんどが違法な金融取引であるため絶対に利用してはいけません。
さらに、貸手は闇金業者の場合が多く、闇金解決後に再度闇金と関係をもってしまうことになりますから、利用はしないでください。
紹介屋からの案内
紹介屋とは、「優良な貸金業者がありますよ」というように、紹介することでお金をもらう中間業者のことです。闇金が紹介屋を装い自作自演をすることもあります。
正規の貸金業者や弁護士、司法書士を装って闇金を紹介するケースもあります。親切な紹介屋の紹介だからと安心したら、実は怖い闇金だったということになるため、安易に信用してはいけません。
押し貸し
押し貸しとは、勝手にお金を貸して、高い利息で返済を迫る融資の手口です。借りてもいないのに「勝手にお金を振り込む」「現金書留を送り付ける」などして、取引実績を作って、高利の利息で返済させようとします。
闇金から借りたときの「銀行口座」「携帯番号」の名簿をもとに押し貸しをする闇金がありますので要注意です。
架空請求
架空請求とは、債権回収業者を装った闇金融や詐欺集団が一方的に借金の返済を請求してくる行為です。
手口としては、ハガキやメール、電話などを用いて不特定多数の人に対して接触を図ります。当たり前ですが、そのような請求に応じる必要は一切必要ありません。見に覚えがない請求は、毅然とした態度で無視してしまって問題ありません。
【参考】『架空請求』(国民生活センター)
完済後に「残債が残っていたから返済しろ」と脅す
頑張って借金を完済したものの、しばらく経った後に、「残債が残っていた!これまでの利息分も含めて払え」などと、言いがかりや脅しの手口を使う闇金がいます。
これらは闇金の中でも特に悪質な業者ですので、自分だけの力で解決するのは困難です。すぐに弁護士・司法書士に相談して取立てを止めてもらいましょう。
闇金解決後のトラブルを防ぐ方法
闇金問題の解決後も、闇金業者はありとあらゆる方法を用いて元利用者に接触を図ってきます。闇金解決後に再びトラブルに巻き込まれないためには、闇金業者と連絡を取らないことが重要です。
闇金解決後のトラブルを防ぐ方法を以下で詳しく解説します。
携帯番号を変える
闇金からしつこく電話がかかってくる場合には、携帯電話の番号を変更してしまうことが効果的です。
電話番号を変えてしまえば、闇金は電話をかけられなくなります。こちらからわざわざ電話でもしない限り新たな電話番号がバレることはありません。
預金口座は解約する
預金口座を解約することで新たな闇金被害を防ぐことができます。例えば上で述べた押し貸しは、闇金が預金口座を把握していることで起こるトラブルです。
そのため、闇金となんらかのつながりがある預金口座は解約し、新たな口座を開設することでトラブルを防止できます。
メールアドレスを変える
メールアドレスを変更することで闇金との連絡を遮断することができます。
闇金と携帯メールでやり取りを行っている場合には、メールアドレスを変更してしまいましょう。闇金も送信不可なメールアドレスにわざわざ連絡するような無駄な行為はしませんから、トラブルの防止になります。
LINEのアカウントを作り直す
最近はLINEやFacebookメッセンジャーなどのアプリを用いて闇金と連絡することが増えています。
このようなアプリのアカウントは、問題解決時点で削除してしまうことが望ましいですが、まだ残っており闇金と連絡がとれるような状況にある場合には、アカウントを削除して新たに作り直しましょう。
住所を変更する
闇金問題の解決後に、闇金業者が家まで押しかけ返済を迫るような行為はまれです。そのような行為を行った場合、闇金業者は確実に逮捕されるためです。
ですが、闇金業者の多くは反社会勢力です。そのような常識が通用しないような連中が多いですから、家に押しかけ返済を迫らないとは言い切れません。
もし、問題解決後にもかかわらず家に押しかける、もしくは家の周りを意味もなくうろつき圧力をかけるような行為が繰り返されるような場合には、引っ越して住所を変更することも検討しましょう。
解決が難しい場合には弁護士・司法書士に再度相談する
闇金解決後もなおトラブルに遭われている場合には、担当の弁護士や司法書士に再度相談するようにしてください。ただし、一度解決したにも関わらず問題が続くということは、前回依頼した専門家が闇金に詳しくない可能性があります。
もし、前回依頼した弁護士や司法書士で解決が望めないような場合には、闇金問題に詳しい専門家へ再依頼すると良いでしょう。
闇金問題を扱っている専門家は、トラブルに対する一時的な解決のみではなく、解決後のサポートまで対応してくれます。したがって、闇金解決後の再トラブルを防ぐことが可能です。
闇金解決後のトラブルを闇金問題に詳しい専門家へ再依頼するメリットを以下にまとめましたので参考にしてください。
- 闇金業者へ二度と連絡してこないよう交渉してくれる
- 場合によっては警察と協力してトラブルの解決にあたってくれる
- 問題解決後にどのような生活を送ればよいのかアドバイスを貰える
まとめ
闇金は問題の解決後にもしつこく連絡をとろうと接触を図ります。例えば、押し貸しやしつこい電話、ダイレクトメールによって勧誘を行います。しかし、絶対に連絡をとってはいけません。そして、そのような被害に対しては毅然とした態度で対応することが重要です。
ただし、相手は反社会勢力の人間ですからひとりで対応することは危険が伴うためオススメできません。まずは担当の弁護士や司法書士へ再度相談し、それでも解決が難しそうであれば闇金問題に詳しい専門家へ再依頼することを検討してください。
闇金問題に詳しい専門家であれば、闇金業者との交渉や警察との連携をスムーズに行うことができます。そして、闇金解決後にどのような生活を送ればよいのかなど、最適な提案してくれるはずです。