闇金案件を取扱う弁護士・司法書士事務所はたくさんありますが、その中でも実績・経験が豊富な専門家として、業界内でも有名なのが司法書士法人アストレックスです。
その代表司法書士川崎純一さんに、今回は最近の闇金動向、最新の手口、解決方法などについてにお聞きしました。
司法書士法人アストレックスは闇金問題のエキスパート


司法書士法人アストレックスさんは、闇金問題のエキスパートととして業界で知られていますが、まずはどのような事務所かお聞かせいただけますか?

司法書士業務全般を取り扱っていますが、債務整理手続き(任意整理・自己破産・個人再生)について、方法を選ばず対応しています。また、他事務所で断られることも多い闇金案件についても、当事務所では対応しています。

これまでの闇金の相談件数、受任件数など解決実績を教えていただけますか?

正確な件数は分かりませんが、これまでにおよそ7,000件ほど、ご相談・ご依頼を頂いています。
最近の闇金の傾向について

闇金業者が逮捕されるニュースをときどき見ますが、現在も闇金は減っていないのでしょうか?

闇金業者は単なる違法な貸金業者ではありません。詐欺業者や反社会的勢力の資金源やフロントになっていることもあり、業者の数自体は増えているように感じます。

ここ数年で、闇金の手口はどのように変化していますか?特に「昔ながらの闇金」と「最近の闇金」で決定的に違う点があれば教えていただけますか?

闇金は言ってしまえば違法な貸金業なので、手口自体はそれほど変化していません。ただ、最近は一見闇金とは分からないような業者(HPがあるなど)が増えています。

闇金だとバレないようにして勧誘するわけですね。具体的な手口をいくつか教えていただけますか?

最近はお金の貸し借りではないと錯覚させるような形で融資する業者が増えています。具体的には、商品(中古品等)の売買契約を装い、商品の引渡し前に先に売買代金を支払うという名目でお金を受け取れるが、実際は商品が手元になかったり、最初から業者が買い取るつもりがなく(売買契約が成立しない)、契約の解除を前提(高額なキャンセル料の支払いが必要)としている「先払い買取」などがあります。

なるほど。では、いま最も相談が多い「闇金の種類」にはどのようなものがありますか?

昔からある普通の闇金と個人間融資などをうたう業者が多いです。一時期多かった給料ファクタリング、後払・先払をうたう業者などは減りましたが、また名前を変えて出てくると思います。

個人間融資をうたう闇金の特徴・勧誘方法、取立てなどについて教えていただけますか?

個人間融資は主にSNS(XやInstagramなど)をメインとして、DMなどで融資の勧誘の連絡をしてきます。融資をうけようとすると個人情報などの開示を求められ、返済が難しくなると個人情報をネタに脅してくることが多いです。
◆用語解説
- 個人間融資の闇金:個人貸主を装う闇金(主にSNS、掲示板などで暗躍)
- 給料ファクタリング:給料債権を現金化する体の闇金
- 後払い現金化:商品売買を装い貸付けをする闇金
- 先払い買取:商品買取を装って貸付けをする闇金

闇金の取り立て方法はかつてと変わった部分はありますか?

インターネットやSNSを使った取立て、嫌がらせなどが増えているようです。

闇金が利用者に銀行口座を差し出させたり、携帯電話を契約させるという話をよく聞きますが、今も多いですか?

多いです。なお、他人に貸与・譲渡する目的で銀行口座や携帯電話を契約することは詐欺罪などの犯罪に該当する恐れがありますので、絶対にやめてください。

闇金と言えば法外な金利で知られていますが、最近の闇金の金利はどれぐらいの利率が多いのでしょうか?

闇金に金利という概念はありません。被害者の支払いできそうな金額や貸付金の2倍等の金額を要求してくることがほとんどです。
闇金の勧誘方法について

最近の闇金は利用者をどのような方法で勧誘するケースが多いですか?

インターネット検索だけでなく、XやInstagram、thread等のSNSから闇金と関わってしまう例が多いようです。過去に闇金を利用したことがある人に対しては直接SMS(ショートメッセージ)を送ってくることもあります。

闇金は、どのような人を主なターゲットにしていると感じますか?

当事務所には、年齢や性別に偏りがなく、すべての世代の方からご相談があります。ただ、闇金から借りようとする以上、正規の金融・信販会社から借入することができない方(信用情報がブラックだったリ、自営業者・若年者等の収入が不安定・低い方)がターゲットになっているように感じます。

「#個人間融資」「#お金貸します」「#即日融資OK」といったSNSの投稿を見ることがありますがこれらは闇金ですか?

はい。ほとんどが闇金です。絶対にコンタクトを取ってはいけません。
闇金被害について

アストレックスさんに相談される方の闇金借入れ件数は平均して何件ぐらいが多いのでしょうか?

相談者ごとにケースが異なるので何とも言えませんが、全体を平均すると3~4件が多いようです。

闇金を利用したことが原因で別の犯罪に巻き込まれてしまうケースはありますか?

犯罪と知らずに銀行口座を闇金業者などに渡してしまい、渡した口座が詐欺などの犯罪に使われ、被害者の方から口座名義人として損害賠償請求を受けるというケースが実際にあります。軽い気持ちや知らなかったでは済まされませんので、闇金を利用するのは止めて頂きたいと思います。
闇金の利用者の変化について

闇金だと知ったうえで借りる人、知らないで借りる人の割合はどれぐらいですか?

体感ではちょうど50:50くらいの割合です。

闇金被害の相談者で最近増えている属性を教えていただけますか?

インターネットやSNSをよく利用し、非対面でのやり取りに抵抗感がなく、闇金や詐欺などの犯罪に対する知識の乏しい若年層からの被害の相談が増えているように感じます。

男女比や年齢など割合を教えていただけますか?

下は18歳から上は70歳くらいまで、男女に偏りなく相談があります。

最近の相談事例で印象的な案件をいくつか教えていただけますか?

闇金を利用したことで口座が凍結されてしまったという相談がありました。確認したところ、どうやら同じ闇金を利用した別の被害者の方から相談を受けた他の弁護士等から犯罪利用預金口座の疑いをかけられて凍結されたようでした。
そこで、まず現在利用している闇金業者と交渉し、これ以上の支払いは行わない旨の話をつけ、その後、口座凍結をしていた弁護士等の事務所と口座凍結の解除について交渉を行いました。
今回は相談者から該当口座が犯罪利用預金口座ではない資料の提出による確認ができ、また口座を凍結要請していた弁護士等の先生が普段から闇金被害の相談にも対応している事務所だったため、事情をお話ししたうえで、交渉の結果、無事に口座の凍結を解除することができました。ただし、これは非常に運がよかったからで、口座を凍結されてしまったら、まず解除するのは難しいです。
闇金の解決方法

闇金問題を利用者が自力で解決することはできますか?

なかなか難しいと思います。

なぜ自力で解決するのは難しいのでしょうか?

普通に生活しているだけでは闇金業者や詐欺業者と関わり合いを持つことはほとんどないため、法律の知識や違法業者のやり口を知らなければ、相手とうまく交渉することができず、解決するのは難しいからです。
これは闇金問題だけに限ったことではありませんが、一般に生活しているだけでは一生に何度も経験することが無い問題(不動産の売買、会社の設立、裁判所への申立てなどの専門的な知識が必要な問題)については専門家に相談・依頼するのが解決への近道です。
相手が違法業者である以上は、理想通りに解決できるとは限りませんが、知識や経験のある専門家に相談・依頼すれば、解決の可能性を少しでも上げることができます。

なるほど。それでは、闇金問題を司法書士に依頼すればどのようなメリットがあるのでしょうか?

闇金業者と直接交渉してしまうなどの誤った対応をしてしまう前に適切な対応方法を知ることができ、依頼後もフォローを継続するため被害を最小限に抑えることが可能になります。また、当事務所は一般的な債務整理手続きのうち、任意整理だけでなく、破産・個人再生の申立手続きにも豊富な知識・経験があり、借金問題をまとめて解決することが可能です。

最後に現在闇金を利用している人へアストレックス様よりメッセージをお願いします。

闇金とのトラブルでお悩みの場合は、まずは当事務所までお気軽にご相談ください。よろしくお願いいたします。
司法書士法人アストレックスの川崎代表司法書士にお話をお伺いしました

司法書士法人アストレックス
川崎司法書士は闇金案件の専門家だけあって、具体的な最新の興味深いお話をお聞きすることができました。今回はインタビューに丁寧にお答えいただきましてありがとうございました。
司法書士法人アストレックス
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代表司法書士 川崎 純一
大阪司法書士会 第4687号
簡裁訴訟代理等認定番号 第712032号
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